米国で開催中の「CES 2015」でウェアラブルデバイスの発表が活気を見せる中、日本国内でも新たな動きが出てきた。
ジェイアイエヌとオムロンヘルスケアは1月6日、眼電位センサーなどを搭載するアイウェア「JINS MEME(ジンズ ミーム)」をプラットフォームとした新ソリューションの開発に向けた共同プロジェクトを発足すると発表した。2016年春までに商品化を目指す。
共同プロジェクトは、今後拡大が予想されるヘルスケア市場のセンシング・ニーズに対応するもの。メガネブランド「JINS」から2015年秋に発売予定のウェアラブルデバイス「JINS MEME」に、オムロンヘルスケアの保有する生体計測・解析技術を応用し、ヘルスケア分野における新たな付加価値創造に向け、JINS MEMEをプラットフォームとした拡張型デバイスの共同開発を進めるとしている。
JINS MEMEは、三点式眼電位センサーや6軸センサーを搭載し、まばたきから作業時の疲れや集中度を割り出して、疲労の度合いや身体のバランスを測定する。運転中のドライバーの眠気の兆候を事前に察知するなど、リストバンド型のウェアラブルデバイスとは異なる生体データの取得が可能だ。テンプルエンド部分には他の機器との接続が可能な拡張インターフェースを備えており、三点式眼電位センサーや六軸センサーと連携し、生体情報の取得を目的とした機器の接続が可能だという。
ジェイアイエヌは今回のプロジェクトについて、「五感の9割以上を占める頭部の24時間センシングの実現については、早い段階から潜在的な病気や怪我の予兆を察知し、積極的な健康管理の実践を目指す『先制医療』の発展を推し進めるうえで、大きな貢献が期待されます」としている。
