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GD賞受賞、エイサーのこだわりスマホ「Liquid Jade」国内展開はある?

2014年12月07日 11時00分更新

文● 貝塚/ASCII.jp編集部

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7.5mmの薄型筐体と、中心からエッジにかけてゆるやかに傾斜する曲面が特徴の「Liquid Jade」

 グッドデザイン賞 2014を受賞し、注目を集めるエイサーのスマートフォン「Liquid Jade」。エイサー・ヨーロッパのCMO(チーフ・マーケティング・オフィサー) Maarten Schellekens氏に製品のポイントを、日本エイサー社長のボブ・セン氏に国内展開の可能性について聞いた。

持ってみて分かる、計算高い曲線

—— グッドデザイン賞も受賞したスマホ「Liquid Jade」のこだわりはどこですか?

Maarten Schellekens「実際に、手にとって持っていただくとわかりやすいと思うんです。5型で、非常に薄いですよね。スマートフォンで電話をしたり、メールをしたり、何かを見たりする時間って、1日の中でもすごく長いと思うんです」

—— あ! スマホを持つときの手のひらの傾斜と、Jadeの傾斜がぴったりくるようになっていますね。

Maarten Schellekens「そう、手に持ったときのフィット感です。あともう1つ特徴があります。薄くて、四隅の角が落ちているデザインなので、ジーンズのポケットなんかにもすっと入るんですね。

 角がかなり鋭角的なスマートフォンも市場には沢山ありますが、私はそれはあまりいいとは思いません。Jadeは、特に、タイトなジーンズなんかを履いたりしたときに、(実際にポケットに入れながら)こんな風にするっと入る。

 このなめらかな使用感にもつながる曲面を多用したデザインが大きな特徴で、それ故にグッドデザイン賞がいただけたのかなと思っています」

前面のガラスもエッジを傾斜させている。上下左右幅が同じ比率で、スッキリとしたデザイン

背面は大きめのカメラユニットをアクセントにしたデザイン。F値が開放で2.0、1300万画素とカメラ性能は高い

Jadeは、「私たちの宝物ですよ」というイメージですね

—— HD(720×1080)解像度のディスプレーは、発色の綺麗さが目立ちますね。

Maarten Schellekens「空気の層を入れず、IPSパネルにガラスを密着させる構造なので、角度にかかわらず発色と視認性のいい設計になっています。映像なんかを観るときも綺麗な画質を楽しんでいただけると思いますよ」

—— 名前にもこだわっていたり?

Maarten Schellekens「Jade、つまり『翡翠(ひすい)』という意味ですが、磨き上げられた奇石というか、宝石というか、『私たちの宝物ですよ』というイメージで付けられた名前ですね。人間工学に基づいた持ちやすさと、奇石のような美しさをJadeという単語で表現しています。これまでは『Liquid X1』のように英数字を使った型番でしたが、英単語にしたのもポイントです」

—— あ、そういえば! 後継機が出るとすれば、「Jade 2」のようになっていくのでしょうか?

Maarten Schellekens「おそらくは、そうかもしれません。今のところまだJadeができたばかりで、私たちとしてもJadeの“でき”にすごく満足しているので、『Jade 2』のことまではまだ考えていないというのが正直なところですが(笑)」

ハードウェアキーの少なさもこだわり

—— ハードウェアキーが電源とボリュームのみというのも潔いですね。この仕様が“磨いた石のような感じ”につながっている気もします。

Maarten Schellekens「ソフトウェア上に出てくれば、わざわざ付ける必要はありません。この製品に限らず、エイサーでは『ミニマルデザイン』というのを大事にしています。必要なければ配置しない。それがミニマルデザインの意味するところですね」

エイサー・ヨーロッパのCMO(チーフ・マーケティング・オフィサー) Maarten Schellekens氏

—— 試用させていただいた感じ、特に特定の年代や性別に的を絞っているという機種ではないかと思いますが、開発段階での、またマーケティング上の想定ターゲット層はありますか?

ボブ・セン「そこは私たちの方からききたいところなのですが、どうでしょう? Liquid Jade、日本のユーザーさんにも受け入れられると思いますか?」

—— 日本人はデザインにこだわりがあって、カメラでよく食べ物なんかを撮る人が多いと私は思っているので、シンプルなデザインで、1300万画素F 2.0のカメラを搭載しているJadeは、一定の需要がありそうな気がします。

Maarten Schellekens「なるほど。ありがとうございます」

ボブ・セン「そうだとうれしいです。実はパートナーさんには日本国内展開についてのお話をしているところなんですが、規格や電波法の問題があるので、具体的なところは未定です。エイサーとしても日本国内での需要はある程度見込めると考えているので、前向きに話を進めていきたいところですね」

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