T-MEDIAホールディングスは10月22日、TSUTAYA onlineなどを運営するカルチュア・コンビニエンス・クラブ(以下CCC)のネットサービスを統合した「T-SITE」のオープンを発表した。ウェブサイトは同日よりオープンし、iOS/Android向けアプリは11月初旬にリリース予定。
T-SITEでは、同社内で作成した映画や音楽といったエンターテインメントやライフスタイルのニュース記事をはじめ、「GIZMODO」「マイナビニュース」などのメディアが提供する記事をサイト内で配信する。サイト内でログインすると、ユーザーが閲覧した記事やCCCが保持するT会員のデータベースを用いて、ユーザーの興味ある内容をレコメンドされる。同様におすすめの商品も紹介する仕組みで、サイト内で購入、宅配レンタルが可能だ。
記事を提供するのは現在22メディアで、今後「Newsweek日本版」「Pen Online」などが提供開始予定。年内に60メディアからの提供を目指すという。
他の追随を許さないデータベースがT-SITEを動かす
同社のCEOである櫻井徹氏は「我々は5000万人のT会員、日本No.1エンタメ商品データベースとNo.1ポイントアライアンスを保持しており、他の追随を許さないだろう。これらを結んでT-SITEを成功に導いていく」という。
この発言の根拠はCCCが持っている強みに起因する。店舗としてエンターテインメント商品を扱うTSUTAYAと、Tカード会員の情報をもとにした顧客データベース、112社と結んでいるポイントアライアンスだ。
櫻井氏は膨大なデータベースとポイントアライアンスを用いて、ライフスタイルを提案していきたいと語る。
「朝ニュースや天気情報をチェックし、移動中にレコメンドする音楽を聴き、おすすめの教室に通ってもらい、帰りにアライアンス店舗で買い物をしてもらう。ゲームもおすすめでき、スマホで写真を撮ればアライアンス店舗でネットプリントも可能。夜には週末どこに行こうかを見てもらうこともできる」。
サイト内では360万通りのランキングが並ぶ
では具体的にはどのようにサービスを展開していくのか。同社の執行役員である根本浩史氏がその一例を説明する。「T-SITE内で世代、住んでいるエリア、性別などの属性をもとにランキング情報を提供していく。ランキングは360万通りで、これは我々の持つデータベースでしかできない、世界初のランキングになるのではないか」。
さらにTSUTAYAの店舗で開催するイベント情報をタイムリーに提供も予定しているという。
また、スタートアップ企業が提供するコンテンツをT-SITE上でも提供するプログラム「T-VENTURE PROGRAM」も合わせて発表した。T-SITEをオープンプラットフォームとして考え、ネット上の新たなライフスタイル提案サービスを協業で提供していくという。こちらについては詳細な説明会を予定している。
なお、T-SITEオープンに合わせキャンペーンも実施。DISCAS宅配レンタルサービスにて映画のレンタルが1年間無料などが抽選で当たる。詳細はサイトをご覧いただきたい。