容量無制限の月額780円コースも!
エレコムの格安SIMサービスを丁寧に解説してみる
ネットやメールなどが安価な通信費で利用できる、いわゆる“格安SIM”サービスにエレコムが参入、9月1日よりモバイルサービス「SkylinkMobile」の提供を開始した。
格安SIMサービスの種類は日を追うごとに増えているが、機器メーカーからの参入はエレコムが国内初となる。同社ならではの限定版が登場したり、自社運営による安心のサポートなど見所もいっぱいだ。さっそく解説しよう!
3コース+2オプションで計9つの選択肢から選べる
オススメは毎日70MB使用可能なデイリープラン
SkyLinkMobileは、NTTドコモの回線を利用したデータ通信専用のMVNO(Mobile Virtual Network Operator)サービス。NTTドコモのXiエリア、およびFOMA(FOMAプラス)エリア内でのLTE通信と3G通信に対応する。
SIMフリーの端末は、製品によって利用できるSIMカードのサイズが異なるが、SkyLinkMobileには「標準SIMカード」「マイクロSIMカード」「ナノSIMカード」の3サイズが用意されているので、適合するものを選んで利用できる。
そんなSkyLinkMobileには、3つのコースと2つのオプションが用意されている。
まずは“コース”について触れていこう。SkyLinkMobileでは利用できる通信速度(理論値)とデータ転送量が異なる3つのコースが用意されている。それぞれの概要は以下の通り。月額利用料金も、各コースの価格がベースとなる。
フリーデータコース
通信速度:300kbps
データ転送量:無制限
月額料金:780円
通信速度は限定されるが、使用データ容量に制限がないコース。
デイリーコース
通信速度150Mbps
データ転送量:70MB/日
月額料金:980円
通信速度は高速だが、1日のデータ容量が70MBに限定されるコース。使用したデータ容量は1日ごとにリセットされる。データ容量が超過した場合、通信速度は日付が変わるまで100kbpsに制限される。
マンスリーコース
通信速度150Mbps
データ転送量:2GB/月
月額料金:1580円
通信速度は高速だが、月間のデータ容量が2GBに限定されるコース。使用したデータ容量は翌月になるときにリセットされる。データ容量が超過した場合、その月の通信速度は200kbpsに制限される。
なお「フリーデータ」コースと「マンスリー」コースは、3日間で通算366MBのデータ容量を使うと、翌日1日の通信速度が100kbpsに制限される。これは一部ユーザーによる回線占有を防ぐための措置だ。
次に、オプションについて触れよう。SkyLinkMobileは、各コースで「SMS」と「SMS+VoIP」の2種類のオプションを追加できる。
それぞれの内容だが、SMSオプションは名前の通りSMS(ショートメッセージ)が利用できるようになり、SMS+VoIPオプションを追加すると、SMSに加えて専用VoIPアプリ「SkyLinkPhone」を利用した音声通話が可能になる。SkyLinkPhoneアプリは、iOSとAndroid OSいずれにも対応するアプリが用意されていて、050電話番号を使って一般的なスマホ並みの使い勝手になる。
各オプションの料金だが、上記の基本コースにSMSオプションを追加するとプラス月額120円、SMS+VoIPオプションを追加するとプラス月額300円となる。詳細は表にまとめてみたので、参考にしていただきたい。
ということで、SkyLinkMobileには、3種のコースがあり、それぞれにオプションなし、SMSオプションあり、SMS+VoIPオプションありを選ぶことで、合計9種類の利用形態を選択できるということになる。
なおパッケージとしては、オプションなしの「データ専用パッケージ」と、SMSオプションまたはSMS+VoIPを選択できる「SMS対応パッケージ」の2種類がある。SMS+VoIPオプションを付加したサービスを利用するときには、SMS対応パッケージを購入したあとでSkyLinkMobileのサイトからサービスを申し込んだあと、専用アプリをインストールすることになる(詳細は後述)。