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荻窪圭の“這いつくばって猫に近づけ” 第372回

「LUMIX FZ1000」可変モニター&4K動画も猫撮りに便利!

2014年09月12日 12時00分更新

文● 荻窪圭/猫写真家

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4K動画ならそのまま静止画に切り出しても問題ナシ!

 もうひとつ、前回紹介しなかったFZ1000の特徴を。

 それは動画。レンズ一体型のカメラではたぶん最初に4K動画に対応したカメラだ。ちなみに、今までのフルHDは2K動画(横幅がほぼ1920ドットでほぼ2000だから)となる。

 4K動画は横幅が約4000。まあ4K動画をフルで見られるテレビやPCを持ってる人はまだわずかだけど、普通のテレビやPCで見ても今までのフルHD動画よりずっときれいだ。

 その4K動画は1画面あたり「800万画素」という画素数になる。800万画素の絵が動画として動くのだ。逆にいえば、4K動画から静止画を切り出したら、800万画素の写真ができあがり、なのである。

 実際、動画から静止画を切り出すには、被写体がブレてないピシッとした瞬間を選ぶ必要があるんだけど、選んでみたのがこちら。

動画から切り出した静止画。このクオリティで静止画を切り出せたら文句ないでしょう、というレベル。こっちに歩いてくる猫を撮った動画から、いい瞬間を選び出した(2014年9月 パナソニック DMC-FZ1000)

動画から切り出した静止画。このクオリティで静止画を切り出せたら文句ないでしょう、というレベル。こっちに歩いてくる猫を撮った動画から、いい瞬間を選び出した(2014年9月 パナソニック DMC-FZ1000)

 このクオリティーなら十分使えそうではないか。

 まあ、静止画を切り出すためにいちいち4K動画を撮ってたら、SDメモリーカードが何枚あっても足りなくなるけれども、あ、これはきれいな動画で録っておきたい、でもブログやSNSに上げるのは静止画で軽くすませたい、という時によさげ。

 最後に自由作例を2枚行こう。

 まずは都会の猫。道路を悠々と渡りはじめたので、ドキドキしながらつい撮ってしまった。向こうから車が来てるけど、無事渡り終え、草むらの中に隠れましたとさ。急に猫が渡りだしたのでびっくりしてとっさに撮影。

渡り慣れているのだろうなあ。交通量が少ないとはいえ、立派な都心の道路であります。急ぐでもなく、悠々と渡ってる姿にびっくりして歩道から撮影。そう、こういうとき高倍率ズームカメラって便利なのですよ(2014年9月 パナソニック DMC-FZ1000)

渡り慣れているのだろうなあ。交通量が少ないとはいえ、立派な都心の道路であります。急ぐでもなく、悠々と渡ってる姿にびっくりして歩道から撮影。そう、こういうとき高倍率ズームカメラって便利なのですよ(2014年9月 パナソニック DMC-FZ1000)

 最後は前ページの冒頭写真。うちの「大五郎」の肉球。肉球を見せて転がってたのでそっちにピントを合わせて撮ってみた。けっこう暗い室内でISO 3200まで感度上がったのに、この写りはすばらしいのであった。

 そんな感じで、1台だけ持って出かけたい、レンズ交換してるヒマがなさそうだけど広角も望遠も欲しい、というわがままな要望に応えてくれるカメラなのであった。

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筆者紹介─荻窪圭


著者近影 荻窪圭

老舗のデジタル系ライターだが、最近はMacとデジカメがメイン。ウェブ媒体やカメラ雑誌などに連載を持ちつつ、毎月何かしらの新型デジカメをレビューをしている。趣味はネコと自転車と古道散歩。単行本は『ともかくもっとカッコイイ写真が撮りたい!』(MdN。共著)、『デジカメ撮影の知恵 (宝島社新書) (宝島社新書)』(宝島社新書)、『デジタル一眼レフカメラが上手くなる本』(翔泳社。共著)、『東京古道散歩』(中経文庫)、『古地図とめぐる東京歴史探訪』(ソフトバンク新書)、『古地図でめぐる今昔 東京さんぽガイド 』(玄光社MOOK)。Twitterアカウント @ogikubokei。ブログは http://ogikubokei.blogspot.com/


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