以前、2014年上半期のベスト猫撮りコンデジはオリンパスの「Stylus 1」だ、って話をしたかと思う(関連記事)。そして下半期。
もっとすごい猫撮りコンデジが登場したのだ。パナソニックの「LUMIX DMC-FZ1000」(実売価格10万円前後、以下FZ1000)である。
猫撮り向きコンデジの条件は、近くにいるときは広角、遠くにいるときは望遠、しっかり狙って撮りたいときはファインダー、猫目線で撮りたいときは可動式モニター、それらが揃ってて、なおかつオートフォーカスが速くて高画質なカメラ、である。
FZ1000は広角側は25mm相当、望遠側はなんと400mm相当と十二分な高倍率ズームレンズを持っていながら、EVFもバリアングル液晶も搭載し、いろんな姿勢でいろんなとこにいる猫を撮れるのだ。これは楽しい。
しかも、1インチという大きなイメージセンサーを搭載。一般的なコンデジが1/2.3インチ、ちょっと上のクラス(Stylus 1など)が1/1.7インチなのだから、1インチってのはかなり大きいのだ。
イメージセンサーがデカいと(おおざっぱにいって)画質も期待できるわけで、実際、FZ1000での画質はかなりいい。
見た目はとてもコンデジではないんだけどね。レンズが交換できない本格派ミラーレス一眼って感じ。
デカい分、賛否両論でそうだけど、これ1台あれば何でも撮れそうだし、使い勝手もなかなかいいので個人的には気に入っております。
というわけで、ベンチの裏にこそっと隠れてる猫がいたので、広角端と望遠端の両方で撮り比べてみた。
背景全体を入れた写真から顔のどアップまで撮れるのである。これは楽しい。猫を撮るときって、撮る側があまりちょこまか動き回ると、その動きが猫に影響を与えてしまうので高倍率ズームは便利なのだ。
(次ページに続く、「望遠スペックが目立つが広角もなかなか」)
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