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3つの対策で公開サーバーを守る

激化するサーバー攻撃に対策は? F5ネットワークスの取り組み

2014年09月04日 06時00分更新

文● 谷崎朋子

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9月2日、F5ネットワークスジャパンはサイバーセキュリティに関する記者説明会を行った。今年に入ってからもますます増加する公開サーバーに対するサイバー攻撃の現状、そしてF5ネットワークスが提供するソリューションなどが語られた。

サーバー攻撃の現状と対策

 いまだ被害が続くOpenSSLのHeartbleed問題を始めとして、DDoS攻撃(DNSリフレクター攻撃やDNS Slow Drip攻撃)、Web改ざん、Webサーバーへの不正アクセス、パスワードリスト型攻撃など、外部公開サーバーを狙ったサイバー攻撃は日々激化している。

 「つい最近話題になった米女優のヌード写真流出事件も、パスワードリストを使った攻撃が使われている。同攻撃では、フィッシングやSNS、Find My iPhoneサービス、そしてよく使われるパスワードのリストを組み合わせてiCloudのアカウントを乗っ取り、情報を盗み出したと推測される」。そう述べたF5ネットワークスジャパンの谷村透氏は、Webサーバーへの攻撃はますます深刻になっていると指摘する。

F5ネットワークスジャパン アジアパシフィック・ジャパン セキュリティアーキテクト 谷村透氏

 谷村氏は、サイバー攻撃は大きく2つに分けられると述べる。1つは、外部公開サーバーに向けた攻撃で、先に述べた各種攻撃が該当。もう1つは企業のエンドポイントを狙った攻撃で、主に標的型攻撃が当てはまる。

企業のエンドポイントに対する攻撃(標的型攻撃など)と、外部公開サーバーに対する攻撃(DDoSやWebアプリケーションへの攻撃など)

 「特に外部公開サーバーは、今後は人間のみならず、IoTデバイス含む非PCからの膨大なアクセスを受けることになる。F5ネットワークスでは、アプリケーションデリバリコントローラのBIG-IPを提供し、いつでも、どこからでも、快適にサービスを利用する、いわば可用性を重視した価値提供に取り組んできた。そして、それを脅かすサイバー攻撃に対しても、機能追加や強化で積極的に対策してきた」(谷村氏)。

IoTを、アプリケーションデリバリの新たな対象分野として取り組みを始めるF5ネットワークス

多層防御、SSLの工夫、インテリジェンスの活用

 BIG-IPでは、外部公開サーバーに対して①多層防御の導入(WAF)、②SSL採用時の工夫、③インテリジェンスの活用という3つの対策を提供する。

 1つめは、多層防御の1つとしてWAF(Web Application Firewall)機能を組み込んだ。入力パターンやパラメータの異常、レイヤー7の脆弱性を狙った攻撃などを検知、ブロックできるWAFは、脆弱性発見時に即時Webサービスを改修できないような場合、パッチ的な対応方法としても有効だ。

WAFを含む多層防御

 2つめは、SSL暗号化通信時の工夫だ。SSL暗号化通信は、ユーザーとWebサーバー間で直通の土管を作るため、問題の通信であっても検出できない。これに対して、BIG-IPは、ユーザークライアントとの通信は最新のSSL暗号化技術などで保護し、Webサーバーに対しては従来の通信を行う、トランスレーター/プロキシとして動作する。

「これであれば、従来の環境や投資を保護しつつ、最新の暗号化技術を導入できる。さらに、通信はオフロードして可視化できるので、不正アクセスも遮断できる」(谷村氏)。

トランスレーター/プロキシを介したSSL通信の提供とオフロードによる可視化の実現

 3つめは、IPレピュテーションを始めとするセキュリティインテリジェンスの活用だ。BIG-IPは、5分間隔で最新のIPレピュテーション情報をダウンロードし、ボットネットや攻撃者および踏み台などをIPベースで監査、ブロックする。

IPレピュテーションを採用した防御

 「WAFは、不審なパターンは認識できても、一発でID/パスワードを入力してくるような、正常な通信に見える攻撃に弱い。それを補うのが、IPレピュテーションだ。通常のアクセスと区別つけにくい場合でも、ブラックリストにあるIPからのアクセスと分かれば遮断できる」(谷村氏)。

 「今後は、IP以外の属性も相関的に加味した多層防御が登場するかもしれない」。谷村氏は、こう述べてWAFのさらなる進化に期待した。

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