L→Mマウントアダプターでの使用には
若干注意が必要
このようにCoder Kit(D-CoderとM-Coder)を利用すれば、同じMマウントの6ビットコードなしレンズのコード化によるレンズ自動検知が可能となる。
また、Lマウントのレンズなら、昨今よく見かける6ビットコード対応の“L→Mマウントアダプター”を使用することで、D-Coderで最適のコードを見つけて、あらかじめエンボスされた6ビットマーカーの任意のポジションにマッキーでマーキングするだけで完成だ。
L→Mマウントアダプターで注意が必要なのは、外形が完全な円形ではなく、周囲の一部が欠けた形状のものも多くあることだ。
デジタルLeica以前のカメラへの使用は問題ないが、Leica Mを代表とするデジタル世代のLeicaで使用した場合は、欠けた円周部分がカメラの6ビットコードセンサー部分に当たることが多く、その場合、カメラ側の6ビットコードセンサーが“レンズ未装着”と判断してしまうために撮影が不可能となってしまう。
6ビットコードで管理できる最大レンズ数は64種類だ。D-Coderに登録されている過去のLEICA製レンズを全部数えたら、裏表で36種類だった。また、すでに発売済みのLeicaのデジタル対応レンズもこの同じ6ビットコードを採用しているはずなので、空きコード(今後アサイン可能)は、現時点でそれほどないのかもしれない。
D-Coderに掲載されていない他社製のMマウントレンズなら、Leicaの同じスペックかスペックの近いレンズと同じ6ビットコードをバヨネットリング上にマーキングすればいいだろう。
Leicaの6ビットコードは、過去の名作レンズを現代に生かしつつ、最新のデジタルテクノロジー的な雰囲気を感じさせる面白い仕組みだ。
そして、他社互換製品にも応用できそうなルーズなレンズ特性管理、完璧ではないがゆえの柔軟性やCoder Kitの登場などの展開が考えられる楽しい発想である。
国内メーカーにありがちなハードとソフトのタイトな管理ではないゆったりしたところが王者らしく、ますます好きになってしまった。
今回の衝動買い
アイテム:match Technical「Coder Kit」
価格:eBayにて86.90ドル(+送料20ドル)で購入
T教授
日本IBMから某国立大芸術学部教授になるも、1年で迷走開始。今はプロのマルチ・パートタイマーで、衝動買いの達人。
T教授も関わるhttp://www.facebook.com/KOROBOCLで文具活用による「他力創発」を実験中。
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