日本コカ・コーラは7月24日、同社の物流システムを用いた医薬品供給計画「ラストマイル・プロジェクト」がタンザニアで成果を上げていることを明らかにした。
「アフリカなどの僻地に世界的医療機関がワクチンなど医薬品が届けるのは困難だが、そんな場所でもコカ・コーラのボトルを見ることができる」という事実から2010年に発足したプロジェクト。世界エイズ・結核・マラリア対策基金、ビル&メリンダ・ゲイツ財団、各種企業などの官民連携で進められ、タンザニアやガーナで成果を上げている。
コカ・コーラは同社の物流ネットワークに加え、世界的企業ならではの蓄積した物流ノウハウなどを投入して医薬品・医療物資配給の改善。タンザニア医薬品供給庁(MSD)によると、流通システムは拡大を続け、以前は同国各地の倉庫150ヵ所にしか配送されなかった医薬品が、5500ヵ所を超える医療機関まで供給できるようになったという。
プロジェクトの共同出資者と米国国際開発庁(USAID)は、今後5年間でモザンビークを皮切りにアフリカ8ヶ国に拡大するという。