暗い場所ではブレないように注意!
暗い床下でじっと休んでいる老猫を発見。無闇に近づいてストレスを与えてもいけないのでそっと。ISO400で(2014年7月 シグマ dp2 Quattro)
とあるお寺を歩いてたらお堂の下に猫を発見。
昼間でも思い切り暗い場所である。でも猫が止まってる瞬間にそっと撮れば大丈夫。マイナスの補正をかけ、背景をぐっと黒く締めて撮影。
ちょっと元気がない様子で、床下のベッドの上で丸くなっておりました。毛並みも乱れており、けっこう老齢なんだなということがわかる。年を取るとマメに毛繕いできなくなるので、毛並みを見るとてきめんにわかるのだ。
そっとしておくべし。
暗い場所でISO感度をあまり上げずに撮るには、ブレない工夫をすること。しっかり持って(でも力は入れすぎない)、脇を締めるのは当然として、なるべく自然な姿勢で撮ること、近くに腕を乗せたり身体を預けたりできるものがあればそれを利用して身体を固定すること。その辺に注意すればOK。
そのすぐ近くにすごくよく似た美猫がいた。
床下にきれいにハマってる。お堂の下はけっこう広い上に人が入ってこないから、猫的には最高の場所なんだろう。口元がけっこう可愛い美人さん(2014年7月 シグマ dp2 Quattro)
きっとその娘さんか息子さんなんだろう。キリッとした顔でこっちを見てる。
神社やお寺の古い木造建築と猫って似合うよねえ。
実はさらに同じ模様の子猫がいた。
でも、写真を撮る前に逃げられちゃいました。まあdp2Qは遠くにいるちょこまか動く被写体を素早く撮るカメラではないのでそこは無駄追いしない。
親子三代が揃ってるというだけでもちょいとうれしいもんです。まあ猫のことだから3代とは限らないのだけれども、いい感じです。
もう一発寺院猫を。
お堂の前に立って電話してたおじさんが、電話をしまったあと、じっとお堂の方を見てる。視線が少し下を向いている。
もしや、とそちらへ近づいてみると、おりましたおりました。
いい場所にいてくれたので、隙間から撮影。たまにはこういう人間目線もいいかなってことで見下ろし写真。
片方の耳が欠けてる(去勢してありますという印)地域猫。ちゃんとカメラ目線してくれました。何かを訴えてるように見えるけど、それは不明(2014年7月 シグマ dp2 Quattro)
最後は室内の写真を。うちの「大五郎」が床の上でべたっとくつろいでいたのでそっと狙ってみたのがこちら。
久しぶりに登場のうちの猫。ほどよい距離で絞り開放で撮ると、ピントの合ってる顔はキリッ、合ってない身体はほわっとなるのがいい感じ(2014年7月 シグマ dp2 Quattro)
右手前に扉があり、ちょうど外の光が差し込む場所にいてくれたのでハイコントラストな構図で狙ってみた。
dpシリーズって、広角の「dp1」、標準の「dp2」、中望遠の「dp3」と3兄妹なんだけど、Quattroシリーズがまず標準域のdp2から登場した、というのはすごくありがたい。スナップ写真に一番いいレンジで、Quattroの良さを引き出しやすいのだ。
高いカメラ(実売価格11万円前後)だけど、それだけの魅力アリ、なのですよ。
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筆者紹介─荻窪圭
老舗のデジタル系ライターだが、最近はMacとデジカメがメイン。ウェブ媒体やカメラ雑誌などに連載を持ちつつ、毎月何かしらの新型デジカメをレビューをしている。趣味はネコと自転車と古道散歩。単行本は『ともかくもっとカッコイイ写真が撮りたい!』(MdN。共著)、『デジカメ撮影の知恵 (宝島社新書) (宝島社新書)』(宝島社新書)、『デジタル一眼レフカメラが上手くなる本』(翔泳社。共著)、『東京古道散歩』(中経文庫)、『古地図とめぐる東京歴史探訪』(ソフトバンク新書)、『古地図でめぐる今昔 東京さんぽガイド 』(玄光社MOOK)。Twitterアカウント @ogikubokei。ブログは http://ogikubokei.blogspot.com/

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