人気のXperia Z2、GALAXY S5、AQUOS Xxの3機種を比較してきたスマホ定点観測だが、最後の比較はスタミナ勝負。バッテリーの持ちをさまざまなテストでチェックしていく。さらにこれまで触れられなかった便利機能も紹介する。
これまでの3回はほぼ互角の争い
夏モデルの中でもいち早く発売された、ドコモ「Xperia Z2 SO-03F」、au「GALAXY S5 SCL23」、ソフトバンク「AQUOS Xx 304SH」の3台を比較してきたが、その結果は各機種1勝ずつ。まずは主なスペックを確認してみよう。
ドコモ 「Xperia Z2 SO-03F」 |
au 「GALAXY S5 SCL23」 |
ソフトバンク 「XAQUOS Xx 304SH」 |
|
---|---|---|---|
メーカー | ソニーモバイル | サムスン電子 | シャープ |
本体サイズ | 約73×147×8.2mm | 約73×142×8.3mm | 約72×135×9mm |
重量 | 約163g | 約147g | 約137g |
画面サイズ | 5.2型 | 5.1型 | 5.2型 |
画面解像度 | 1080×1920ドット | 1080×1920ドット | 1080×1920ドット |
OS | Android 4.4.2 | Android 4.4.2 | Android 4.4.2 |
CPU | クアッドコア 2.3GHz | クアッドコア 2.5GHz | クアッドコア 2.3GHz |
ROM/RAM | 32GB/3GB | 32GB/2GB | 32GB/2GB |
メモリーカード | microSDXC(128GB) | microSDXC(128GB) | microSDXC(128GB) |
下り最大通信速度 |
150Mbps (Xi) |
150Mbps (4G LTE) |
112.5Mbps (4G LTE) |
LTE対応周波数 |
2GHz/1.7GHz /1.5GHz/800MHz |
2.5GHz(WiMAX 2+) /2GHz/800MHz |
2.5GHz(AXGP) /2GHz/1.7GHz /900MHz |
キャリアアグリゲーション | × | ○ | × |
VoLTE | ○ | × | × |
無線LAN | 2.4/5GHz対応 | 2.4/5GHz対応 | 2.4/5GHz対応 |
テザリング | ○(最大10台) | ○(最大10台) | ○(最大10台) |
カメラ画素数 |
2070万画素CMOS (裏面照射型) |
1600万画素CMOS (裏面照射型) |
1310万画素CMOS (裏面照射型) |
インカメラ |
220万画素CMOS (裏面照射型) |
210万画素CMOS (裏面照射型) |
210万画素CMOS (裏面照射型) |
防水/防塵 | ○/○ | ○/○ | ○/× |
ワンセグ連続視聴 | 5時間30分 | 8時間40分 | 11時間 |
フルセグ連続視聴 | 5時間20分 | × | 6時間 |
FeliCa | ○ | ○ | ○ |
赤外線通信 | × |
△ (リモコンのみ) |
○ |
NFC | ○ | ○ | ○ |
Bluetooth | 4.0 | 4.0 | 4.0 |
MHL(HDMI) | ○ | ○ | × |
Miracast | ○ | ○ | ○ |
SIM形状 | microSIM | microSIM | nanoSIM |
バッテリー容量 | 3200mAh | 2800mAh | 2600mAh |
Qi | × | × | × |
カラバリ | Black、White、Purple | シマリーホワイト、チャコールブラック、シャンパンピンク | プレシャスゴールド、ホワイト、ブラック、レッド |
このスペックを中心に1回目の比較はXperia Z2の勝ち。2回目のスピードチェックはGALAXY S5、カメラ比較ではAQUOS Xxを勝ちとした。
3機種ともフラッグシップ級と言えるだけあって、極端に悪い点も無く、高いレベルでの争いとなっている。今回もバッテリー容量自体は3機種とも十分なサイズ。各シリーズのなかでもスタミナに自信がある印象で、接戦に期待できる。この勝負が決め手となるだろう。
公開当初、スペックの一部に間違いがありました。お詫びのうえ、修正いたします。
YouTubeの2時間再生テスト
勝利機種はGALAXY S5
まずはYouTubeの2時間連続再生。これは満充電の3機種をLTE(4G)のエリア内でテストし、2時間後のバッテリー残量を見る。なおアンテナは4本中4本の表示だが、ドコモ版「Xperia Z2」のLTEアンテナだけは若干不安定で3本になることも。だが十分満足できる受信状況だろう。
バッテリー残量はアプリの「Battery Mix」でチェック。音量は中くらいで、同じGoogleアカウントで同期し、画面の明るさは自動調整。GPSを有効にして、BluetoothとWi-Fiは無効とした。他の設定は初期設定のままだが、Xperia Z2のマチキャラと、AQUOS XxのBrightKeepはオフにしている。またいつもはイヤホンを接続していたが、今回はスピーカーで音を流した。
Xperia Z2 | GALAXY S5 | AQUOS Xx | |
---|---|---|---|
2時間視聴後の バッテリー残量 |
77% | 79% | 75% |
これはGALAXY S5が残量79%で勝利。続くのが77%でXperia Z2。AQUOS Xxは75%。スタミナの強さで定評のあるAQUOS Xxが3位となったが、その差はわずか。またGALAXYシリーズはこれまでのテストでも良い結果を出している。最初から接近した勝負と言えるだろう。
そのまま12時間放置すると?
これもGALAXYだがAQUOSも踏ん張る
これだけでは差が小さいので、いつもよりテストを増やしてみた。次のテストは、最初のテストのあと、そのまま充電せず12時間放置した。そして最後に各機種で30分間ブラウザーを使ってウェブサイトを閲覧し、残量を見る。
Xperia Z2 | GALAXY S5 | AQUOS Xx | |
---|---|---|---|
12時間放置+ 30分ウェブ閲覧 |
56% | 61% | 59% |
ここでもGALAXY S5が残量61%でトップ。このペースだと2日は持ちそう。またここでAQUOS Xxが2位に浮上。バッテリーの減り方も滑らかで一定している。Xperia Z2より待受時の省エネが得意なのかもしれない。
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