4.5型だけど画面がドデカイ!
AQUOS PHONE Xx mini 303SH
5型が中心になりつつある今日この頃のスマホ界隈だが、5型以下の端末にも需要はある。ちょっと前はフラッグシップ端末以外のスペックは抑えめだったが、2013年に入ってからはスペックよりも、サイズや持ち心地で選ぶユーザーも増えてきている。
今回紹介するのは、ソフトバンクモバイルの2014年春モデル「AQUOS PHONE Xx mini 303SH」。2月21日に発売されたばかりの新製品だ。4.5型ディスプレーを搭載しつつ、幅は約63mmのコンパクト端末である。このサイズは、基本的に女性向けとして扱われることが多いが、ASCII.jp読者の中にも小型端末主義者は多いと思われるため、男女問わず気になる端末のはず。というわけで、レビューのタイミングでロケ撮影があったため、モデルさんのインプレッションも挟みつつ、AQUOS PHONE Xx mini 303SHをチェックしていこう。
本体のほとんどが画面という
ビジュアルインパクト
AQUOS PHONE Xx mini 303SHは、従来のスマホとは少しビジュアルが異なる。これまで「狭額縁仕様」は左右のベゼル幅が極端に狭い状態を意味していたが、AQUOS PHONE Xx mini 303SHは左右に加えて、上部のベゼルも狭い「3辺狭額縁」を採用している。そのため、一般的なスマホと比べると画面が大きく見るほか、持った状態だと本体がほとんど画面のように感じてしまう。
サイズは63mm×124mm×9.9mmで重さは約117g。特筆すべきは幅で、4.5型クラスとしてはかなり攻めた仕様になっている。そのぶん、厚みが増してしまっているものの、持ってみるとわかるが、ちょうどいい厚みで、加えて背面の緩いラウンドフォルムもあり、持ちやすさを優先した作りといえる。
端末デザインを見ると、本体正面下部にボリュームキーがあり、またインカメラも本体正面下部に用意されているのが特徴だ。これは片手操作を前提にしたもので、実際に操作してみるとちょうどいい位置にあると感じた。インカメラについては3辺狭額縁のため、下部に位置している。それもあって、インカメラ使用時には本体の向きを変えてみようといったメッセージが表示される。
カラバリはカジュアル層を意識しているのか、8種類と豊富。ターコイズとブラック、ホワイト、レッド、ブルー、ゴールド、ライトピンク、ビビットピンクと、幅広い層を狙うラインナップだ。
ディスプレーには4.5型IGZOパネルを採用し、解像度は1080×1920ドット。このあたりはすっかり定番となっているが、ピクセル密度は487ppiと、雑誌や写真集よりも高精細になっている。そのため、小さい文字も読みやすく、ほかの5型スマホと比べると、ウェブブラウジングや電子書籍を読むのも快適だった。特にウェブサイトは拡大する必要なしに読めるため、SNSでの酷使にも十分に耐えうるレベルだ。
次はスペックをチェックしよう。2.2GHz動作のクアッドコアCPU、メモリー2GB、内蔵ストレージ16GBとハイエンド機とほぼ同じ。内蔵ストレージが16GBと心許ないが、microSDXC(64GB)に対応するため、容量不足は回避できる。気になるバッテリー容量は2120mAh。このサイズにしてはなかなかの容量で、省エネに優れるIGZOとソフトウェアでのエコモードもあり、SHARPは約2日間の駆動を実現すると発表している。
ここは気になっていた部分なので、出張時は充電せずに確認していたが、旅行での使用時ペースで約1.8日の動作を確認した。この結果から、一般的な使い方であれば、1日は安泰といえるだろう。
そのほかの定番機能を見てみると、赤外線やIEEE 802.11 a/b/g/n/ac、防水IPX5/IPX7対応に対応している。赤外線機能はフラッグシップ端末の多くが非搭載なので、必要なユーザーには大きなポイントとなるだろう。なお防水構造はヘッドフォンジャック、microUSB端子ともにキャップレス防水仕様だ。

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