巷ではすっかり5型以上のスマホが主流となっているが、今春はコンパクトでハイスペックな機種が豊作だ。その中から3機種を選び、比較していく。これからスマホデビューを狙っている人の中には、最近の大画面スマホは使いにくいと考える人も多いのでは? そんな人たちにふさわしいのはどれだろうか? まず今回はスペック、料金、外観を比べていく。
「全部入り」はAQUOS PHONE
URBANOはデュアルコア
今回比較するのはドコモ「Xperia Z1f SO-02F」、au「URBANO L02」、ソフトバンク「AQUOS PHONE Xx mini 303SH」の3機種だ。
まずは各機種を簡単に紹介していこう。
●ドコモ「Xperia Z1f SO-02F」
人気のXperiaシリーズのコンパクトモデル。Xperia Z1をそのまま小さくしたかのようなデザイン、ポップなカラーが若年層を狙っている印象だ。外見はライトユーザー向けの印象だが、カメラはXperia Z1同様に非常に強力。スタミナも強化しているというが果たしてその性能は?
●au「URBANO L02」
比較的高い年齢層のユーザーを対象している、京セラのURBANOシリーズ。スペックは抑えめだが、スマホ初心者を意識したUIが魅力だ。今回の機種のなかでは「4.7型」と本体サイズはコンパクトでも画面は大きめである。
●ソフトバンク「AQUOS PHONE Xx mini 303SH」
こちらも人気のAQUOS PHONEシリーズのコンパクトモデル。機能的には若干の違いがあるが、4.5型のコンパクトAQUOS PHONEはドコモ、auからもリリースされている。フルHDのIGZO液晶を搭載し、3辺狭額縁のスタイル「EDGEST」がウリだ。
それではスペック、対応機能をチェックしてみよう。
ドコモ 「Xperia Z1f SO-02F」 |
au 「URBANO L02」 |
ソフトバンク 「AQUOS PHONE Xx mini 303SH」 |
|
---|---|---|---|
メーカー | ソニーモバイル | 京セラ | シャープ |
本体サイズ | 約65×127×9.4mm | 約65×134×11mm | 約63×124×9.9mm |
重量 | 約140g | 約142g | 約117g |
画面サイズ | 4.3型 | 4.7型 | 4.5型 |
画面解像度 | 720×1280ドット | 720×1280ドット | 1080×1920ドット |
OS | Android 4.2.2 | Android 4.2.2 | Android 4.2.2 |
CPU | クアッドコア 2.2GHz | デュアルコア 1.5GHz | クアッドコア 2.2GHz |
ROM/RAM | 16GB/2GB | 16GB/2GB | 16GB/2GB |
メモリーカード | microSDXC(64GB) | microSDXC(64GB) | microSDXC(64GB) |
下り最大通信速度 |
150Mbps (Xi) |
100Mbps (4G LTE) |
112.5Mbps (SoftBank 4G LTE) |
LTE対応周波数 |
2GHz/1.7GHz /1.5GHz/800MHz |
2GHz/1.5GHz /800MHz |
2.5GHz(AXGP) /2GHz/1.7GHz /900MHz |
無線LAN | 2.4/5GHz対応 | 2.4/5GHz対応 | 2.4/5GHz対応 |
テザリング | ○(最大10台) | ○(最大10台) | ○(最大10台) |
カメラ画素数 |
2070万画素CMOS (裏面照射型) |
1300万画素CMOS (裏面照射型) |
1310万画素CMOS (裏面照射型) |
インカメラ |
220万画素CMOS (裏面照射型) |
97万画素CMOS (裏面照射型) |
120万画素CMOS (裏面照射型) |
防水/防塵 | ○/○ | ○/○ | ○/× |
ワンセグ連続視聴 | 8時間20分 | 9時間10分 | 8時間30分 |
フルセグ連続視聴 | 非対応 | 非対応 | 非対応 |
FeliCa | ○ | ○ | ○ |
赤外線通信 | × | ○ | ○ |
NFC | ○ | ○ | ○ |
Bluetooth | 4.0 | 4.0 | 4.0 |
MHL(HDMI) | ○ | ○ | × |
Miracast | ○ | ○ | ○ |
SIM形状 | microSIM | nanoSIM | nanoSIM |
バッテリー容量 | 2300mAh | 2700mAh | 2120mAh |
Qi | × | ○ | × |
カラバリ | Lime、Black、White、Pink | シルバー、グリーン、ピンク | ターコイズ、ブラック、ホワイト、レッド、ブルー、ゴールド、ライトピンク、ビビッドピンク |
スペック的に最も充実しているのは、AQUOS PHONE Xx miniだろう。3機種中で幅が一番スリムかつ高さも抑えられている。重量は他の2機種より、20g以上軽い。そのうえ3機種中、唯一のフルHD解像度と高スペック。防塵とフルセグには非対応だが、フラッグシップ機とほぼ同等の性能である。ただし、バッテリー容量が2120mAhと、3機種でもっとも小さいのが気になる。スタミナで強味があるAQUOS PHONEは、コンパクトでも長持ちなのかは今後チェック予定の要素だ。
Xperia Z1fは4.3型のHD液晶と、ディスプレーはかなり小さい。ただしクアッドコアCPUを搭載し、なんといっても2070万画素のカメラの搭載にはインパクトがある。赤外線通信に非対応なのはフィーチャーフォンからの機種変更では気になる要素かもしれない。防水だけでなく防塵対応でもあるので、アウトドア派の人には良さそう。
URBANOはCPUがデュアルコアである点がやや不安。一方で過去のスマホを思い出すと「デュアルコアでも十分サクサク使える」という気もする。実際に使って差が出るだろうか。また、LTEは最大100Mbpsまで。ただし、現状150Mbps対応の基地局は多くないので、あまり気にする必要はないかもしれない。さらにフルセグ以外は日本向け機能にひと通り対応し、電池容量も2700mAhと3機種で最大。オプションのバッテリーにより、ワイヤレス充電も可能だ。ワンセグの連続視聴時間も9時間を超えており、スタミナ面は安心感がある。
つづいて次ページでは料金面を見ていく。
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