メイドさんに聞いてみた
――まずは、こりすさんにお聞きします。福井弁ってどんな方言なのでしょうか?
こりすさん(以下こりす):福井弁は、語尾に“のー”がつくんですよ。
――“のー”ですか?
こりす:はい! えーと、標準語で「じゃあね」は、「じゃあのーお」みたいな感じになります。
――(カワイイ!)では次にまろんさんです。京都弁だと「おいでやす」みたいなイメージですけど、どうでしょう?
まろんさん(以下まろん):それは祗園言葉で、舞妓さんとかが使う言葉なんですよ~。京都弁は、イントネーションの上がり下がりが結構激しいですね~。
――そのおっとりしたようなイントネーションは、まさに京都弁です! とってもイイですね! それでは、うるふさんの福岡弁はどのような感じでしょうか?
うるふさん(以下うるふ):福岡弁は、語尾に“~とー”ってつけます。標準語で「やってるよー」だと、「やっとっとー」みたいになりますね。
こりん、まろん、筆者:カワイイ!
――方言にまつわる苦労話とか、何かエピソードはお持ちですか?
こりん:福井弁は、同じ言い方をする言葉、例えば“橋”と“箸”などのイントネーションが全部同じなんですよ。それで、ご主人様やお嬢様に聞き返される事が何度もありましたね。
――なるほど~。今でも同じとか?
こりん:はい。今でも、そのあたりの違いが分からないときがあるんです……。
まろん:私は、京都弁の「ほかしといて」という言葉が、通じないときがありました。
うるふ:私は物を片づけることを、物を直しといて、とよく言ってました。これも、通じないときがありましたね。
――言葉が通じない、というのはよく聞きますね。でも、方言って、不思議な魅力がありますよね。何かこう、ノスタルジックというか……。そういえば、ご主人様やお嬢様とも、方言で応対することはあるのでしょうか?
こりん:ご主人様やお嬢様とお話しする時は、基本は標準語です。
まろん、うるふ:私たちもです。
――そうなんですか!? 例えば、方言が好きなご主人様が、方言で話してほしいと言ったら……?
こりん:そのときは、できるだけ方言で喋るようにしています。
まろん:ご主人様やお嬢様も方言を喋る方だと、私たちのほうも方言を喋りやすくなりますね。
うるふ:方言ですと、どうしてもフランクな印象になってしまいますので、丁寧語が使いにくいのです……。でも、方言を使うことでご主人様とお嬢様に楽しんで頂けるなら、喜んで方言を使いますよ。
――なんとも、メイド魂に溢れたコメントをいただきました。本日はありがとうございました!
さて、本日のインタビューはいかがだったでしょうか? ここで「文章だけじゃ方言かどうかも分からん!」と激おこプンプン丸なアナタのために、もちろん動画もご用意させていただきました!
それでは本邦初公開「方言メイド」さんの動画をご覧ください。
取材を終えた筆者が感じたのは、方言の心への爆発力だ。たった一言「やっとーと?」とメイドさんが目の前で喋っただけで、動悸息切れめまいに襲われ、「カワイイ」としか喋れなくなるのだ。もしかすると“萌え”の定番として君臨する“メイド”文化に、方言が新たなムーブメントを起こすかもしれない……。
それはさておき、本日ご紹介したメイドさんにお会いしたい方は、秋葉原の@ほぉ~むカフェを訪れてみよう。なお、@ほぉ~むカフェには、本店4F、6F、7F、ドンキ店、華と5店舗あり、こりすさんは華店と本店4F、まろんさんは華店とドンキ店、うるふさんは華店とドンキ店に所属している。方言で身も心も癒されたい方は、ぜひとも訪ねてみよう。
店舗情報
@ほぉ~むカフェ
住所:
【本店】東京都千代田区外神田1-11-4 ミツワビル4F~7F
【ドンキ店】東京都千代田区外神田4-3-3 ドン・キホーテ秋葉原店5F
電話:
03-5207-9779 (代表)
定休日:
【本店】不定休 ※公式サイトのインフォメーションでご確認ください。
【ドンキ店】年中無休
営業時間:
【平日】11:30~22:00
【土日祝日】10:30~22:00