大型ディスプレーと充実のインターフェイスで対応力抜群
「XPS 27」のディスプレーはベゼル部までフラットで、表面は光沢のあるグレアタイプだ。手で触れて作業してもそれほど汚れが目立つという感じはなく、発色も鮮やかだった。
解像度はQHD(2560×1440ドット)と、かなり高解像度。しかしサイズが27型と大きいため、デスクトップ画面に移動してもアイコンが小さすぎるとは感じられない。むしろ普段ノートPCなどを使っている人にも違和感のない大きさで表示されるという感じだ。そして、タッチで使うには、実はとてもよいサイズなのだとわかった。
キーボードはテンキーつきのワイヤレスキーボードが、マウスもワイヤレスマウスが付属する。本体に対してかなりコンパクトに見えるが、どちらもサイズは標準的なもので癖もなく使いやすい。ディスプレーを少しだけ持ち上がった形に設置しておけば、ベースプレート部に乗せるようにしてキーボードを収納することもできる。
インターフェイスは左右と背面に分散している。本体右側面には光学式ドライブと電源ボタンがある。左側にはヘッドフォン端子、マイク端子、USB3.0端子×2、メディアカードリーダーが並ぶ。背面はスタンドの影になっている部分に、HDMI出力端子、HDMI入力端子、電源コネクタ、有線LAN端子(1000BASE-T)、Thunderbolt mini-DPポート、USB 3.0端子×4が配置されている。
たっぷりとインターフェイスが用意されており、周辺機器との連携には困らないだろう。スタンドの下部にはケーブルマネジメント用のホールもあるから、上手に利用すればすっきりとまとめて設置できるはずだ。
HDMI入力端子があるため、別の録画機器やゲーム機用の大型ディスプレーとして利用できるのが面白い。テレビチューナーは内蔵していないが、購入時に同時購入することもできる。1人暮らしの部屋で映像鑑賞から気軽なネット利用、いくつもの資料を見比べながらのレポート作成などに使ってもよいし、家族でわいわいと使う、子供とお絵かきやパズルをして遊ぶ、オフィスで会議室に設置するなどいろいろな使い方が考えられるマシンだ。
「XPS 27」の具体的な使い勝手とベンチマークによる性能評価は後編で紹介しよう。