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目指すは都市交通網の最適化

「ヘイロー」で流しのタクシーが消え去る?

2013年03月11日 07時00分更新

文● 澁野義一/アスキークラウド編集部

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首都圏では欠かせない交通の足、タクシー。客が手を挙げて流しの空車を捕まえる、そんな利用スタイルが大きく変わるかもしれない。お客がタクシーに乗りたいと思った瞬間に、すぐタクシーがやって来る夢のようなサービス「ヘイロー」が今春登場するのだ。カギはタクシー運転手と乗客の「マッチング」にある。


 東京のタクシーは不思議だ。どこでも流しの空車を見かけるが、必要なときに限って捕まらない。いつ、どこでお客を乗せているのだろう?

 運行台数は確かに多い。東京には、日本のタクシー総台数約25万台の20%にあたる5万2000台前後のタクシーが走り回っている。その一方で、タクシーの年間実車率はわずか40%程度。つまり、タクシーと乗客が互いにリーチできていない。

 タクシーと乗客がもっと「出会える」ようなシステムを構築すれば、お互いにとって大きなプラスになるはず。ここにビジネスチャンスを見いだしたロンドン発のタクシーサービス「ヘイロー」が'13年春、東京に上陸する。

 ヘイローは、スマートフォンのアプリを利用してタクシーを乗客の位置まで誘導するサービス。乗客が持つスマホのGPS情報から、アプリを介して一番近い位置にいるタクシーを呼ぶ。タクシー配車アプリとしてはすでに40万以上のダウンロードを誇る日本交通グループの「全国タクシー配車」があるが、ヘイローが新しいのは、タクシー運転手が持つスマートフォンを活用し配車プロセスを効率化できる点だ。

 乗客がスマートフォンの専用アプリで配車を申し込むと、付近を走るタクシー運転手のスマホにその乗客の現在位置が通知される。従来のアプリと異なるのは、タクシー無線室を介さないこと。これまでは乗客の情報がタクシー会社の無線室に集約され、オペレーターの手で運転手に伝えられていた。人の手が入ることで、情報処理に限界があったわけだ。それに対しヘイローは情報がダイレクトにやり取りされるため、すぐに運転手がアプリの地図や電話で確認して迎えに行ける。

乗客の配車アプリではタクシーの現在地に加え、運転手の名前と顔写真を閲覧できる。タクシー到着までの時間も表示されるので、待ち時間をストレスに感じることもない

 あらかじめクレジットカード情報を登録しておけば、降車時の面倒な支払い手続きも不要。サービスの利用料は上乗せされないので、乗客は正規のタクシー料金を払えばいい。自分のメールアドレス宛に利用明細が届くので、後から金額を確認可能だ。ユニークなのは、運転手を☆でランク付けできること。評価が高い運転手が優先的に配車される仕組みなので、タクシーのサービス向上も図れる。

降車時の支払い方法は現金/クレジットカードに加え、Androidスマートフォンならキャリア決済も選べる。タクシーの移動経路を地図で確認できるため、大回りしていないかどうかも調べられる

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