BBソフトサービスは29日、セキュリティーに配慮したiPhone向けのウェブブラウザー「あんしんWeb by Internet SagiWall」を発表した。
App Storeで入手できるiPhoneアプリで、当面は無償で利用できる。
フィッシングサイトやワンクリック詐欺など、危険性のあるサイトを自動判別し、警告を出す「Internet SagiWall」の技術を活用している。ブラックリスト・ホワイトリストによる判別に加え、ウェブサイトに記載されている語句や、HTML構造などをリアルタイムに解析し、危険性があると警告する“ヒューリスティック検知”のエンジンも搭載する。マルウウェアやウイルスを検知する機能はなく、危険性のあるサイトの検出に特化している。
Internet SagiWallは国内メーカーの開発であり、日本語サイトで高い検出率を得られる点が利点だという。
同社では、Safariにも詐欺サイトを警告する機能があるが、日本特有の詐欺サイトへの対応が不十分であるほか、悪質なアプリやマルウエアが発生しにくいiPhoneのプラットフォーム上であっても、不用意に詐欺サイトへアクセスしてしまい、不当請求や脅迫、金銭搾取などのトラブルにつながるケースが発生しているとする。
Internet SagiWallは、すでにAndroid版が有償で提供されているが、iPhone版では標準のSafariではなく、同社提供のブラウザーを利用しなければならないことや、初心者も多いiPhoneユーザー向けということも踏まえ、まずは利用してもらいたいという意図も込めて、無償提供とした。
