このところのスマートフォン(スマホ)の普及の激しさは言うまでもない。それに伴って、BDレコーダーにはスマホと連携して使える、便利な機能が搭載されるようになった。そんな「BDレコーダーとスマホ連携機能」を、2回にわたって紹介していこう。今回は「遠隔録画予約」機能と、「スマホリモコン」機能だ。なお、スマホ連携機能を使う場合、大前提としてBDレコーダーがネットに接続されている必要がある。それだけは事前に確認しておいていただきたい。
外出先からの遠隔録画予約
BDレコーダーとスマホの連携機能で、最も基本的なものは、外出先からスマホを通じてBDレコーダーの予約操作をする機能だ。スマホの最大の利点は、常時ネットワークに接続されているところ。そのため、たとえば外出先で「あ、あの番組の録画忘れてた!」というようなときにでも、スマホから録画予約ができるというわけだ。
民生用BDレコーダーを提供している主要メーカーのうち、ソニー、パナソニックはWebアプリによる遠隔録画予約を可能としている。東芝の場合、ネットdeナビに対応したレコーダーでメールによる遠隔録画予約が可能となっている。以下に各社が提供しているスマホ連携遠隔録画機能を紹介していこう。
○ソニー「CHAN-TORU」
ソニー製BDレコーダー(BDZシリーズ)と、nasneに対応しているWebアプリ。番組表から番組を選択するだけで録画予約ができる。ブラウザで専用ページにアクセスしてWebアプリとして利用する。利用料は無料。
○パナソニック「DiMORA」
パナソニック製BDレコーダーに対応する「DiMORA(ディモーラ)」。こちらもWebブラウザから利用するWebサービスなので、Android端末、iPhoneのいずれからも利用可能。ブラウザから専用ページ(http://dimora.jp/)にアクセスする。なお、Androidアプリ「番組ナビ-DiMORA-」がGoogle playにて提供されているが、これはあくまでWebサービスへのアクセスを簡易化するランチャーアプリなのでお間違えないよう。サービス利用には「CLUB Panasonic」の会員登録が必要。
○東芝「ネットdeナビ eメール予約」
スマホ対応というか、外出先からメールを使って予約するのがこの機能だ。簡単そうであるものの、かなり敷居は高いのが実情。まず、対応する東芝製BDレコーダーをネット接続したら、「メール録画予約設定」を行なう。この録画予約に使うメールアドレスは自分で用意する必要がある。設定もかなり細かい。設定が完了したら、BDレコーダーがメールを定期的にチェックしに行き、録画指令メールが届いていればそれに応じて録画予約を行なうというもの。
また、録画指令として送るメールもかなり複雑。たとえば、
open pass prog add 20121020 1730 1800 D011-1 R1 PVR YS VS A1 SH KN DN LS CN CPY ELN RY
といったコマンドのような文章を、テキスト平文で送信する必要がある。それぞれの意味はマニュアルを参照していただくこととしてここでは省略するが、これを暗記しておいてソラで入力するのはかなり難しいだろう。遠隔録画予約機能として用意されてはいるものの、いろいろとハードルが高い。今後の対応サービス提供やアプリの展開に期待したいところだ。
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