ソフトバンクモバイルは「iPhone 5」の予約受付を明日9月14日 16時に開始することを発表した(関連記事)。また、KDDIもauショップの店頭などで、同じく明日16時からの予約受付を告知している。
au版iPhone 5にテザリング機能が搭載される!?
iPhone 4Sにつづき、両社による直接対決が実現したわけだが、ネット上などを見る限り、現在のところはau版iPhone 5への注目度が高まっているようだ。その理由として、これまでの国内のiPhoneではずっと利用できなかったテザリング(インターネット接続の共有機能)への対応があげられる。
というのも、アップルが国内メディア向けに開催した発表会で、au版ではテザリングが利用可能になっていたためだ。実際の詳細はあらためてKDDIからの発表を待つほかないが、ノートPCやタブレット、携帯ゲーム機など、多数のモバイル機器を持ち運んでいるヘビーユーザーにはやはり魅力的な機能と言える。
テザリングのみならず、ネットワークの面ではそもそもau版に有利な可能性が高い。au版/ソフトバンク版ともに、LTEでは2.1GHz帯の周波数(バンド1)に対応するが、KDDIは3Gでのメインは800MHz帯で、サブで利用してきた2.1GHz帯の一部をLTEに移行するのに対し(しかも20MHz中の5MHzはPHSの制御信号の移行によって最近利用可能になった)、ソフトバンクは3Gでメインで利用している2.1GHz帯(20MHz)の一部を、(3Gも混雑しているのにも関わらず)LTEに割かなければならない状況だ。
ソフトバンク側が打ち出す
料金やキャンペーンに注目
とはいえ、これでau版で決まりと考えるのは、ちょっと気が早いかも。ソフトバンクの孫正義社長は、iPhone 4Sの発売時も300億円ものコストを要したキャンペーンでMNPによる流出を防いだとしている(関連記事)。今回も既存iPhoneユーザーを引き留めるために、魅力的な料金なり、キャンペーンなりを大々的に展開することは容易に想像できる。
現在も価格差があるパケット定額の料金でさらに差をつけるのか(au「ISフラット」の5460円に対し、ソフトバンク「パケットし放題フラット」は4410円)、これまでになかったキャンペーンを展開するのか、テザリングでなんらかの対策を打つのか、逆にau側からもなにかあるのか、「どこでどっちを予約しよう」という悩みは明日夕方まで(発売日以降も?)続きそうだ。
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