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すべて見せます! 「iPhone 5」&「iOS 6」総力特集 第11回

iPhone 5の予約は明日の16時から さあ、戦争の始まりだ

2012年09月13日 18時30分更新

文● ASCII.jp編集部

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 ソフトバンクモバイルは「iPhone 5」の予約受付を明日9月14日 16時に開始することを発表した(関連記事)。また、KDDIもauショップの店頭などで、同じく明日16時からの予約受付を告知している。

編集部最寄りの飯田橋(つまりKDDIもすぐそこ!)のauショップにもこんな張り紙が

au版iPhone 5にテザリング機能が搭載される!?

 iPhone 4Sにつづき、両社による直接対決が実現したわけだが、ネット上などを見る限り、現在のところはau版iPhone 5への注目度が高まっているようだ。その理由として、これまでの国内のiPhoneではずっと利用できなかったテザリング(インターネット接続の共有機能)への対応があげられる。

au版のiPhone 5ではテザリング機能が利用できる!?(撮影:広田稔)

 というのも、アップルが国内メディア向けに開催した発表会で、au版ではテザリングが利用可能になっていたためだ。実際の詳細はあらためてKDDIからの発表を待つほかないが、ノートPCやタブレット、携帯ゲーム機など、多数のモバイル機器を持ち運んでいるヘビーユーザーにはやはり魅力的な機能と言える。

 テザリングのみならず、ネットワークの面ではそもそもau版に有利な可能性が高い。au版/ソフトバンク版ともに、LTEでは2.1GHz帯の周波数(バンド1)に対応するが、KDDIは3Gでのメインは800MHz帯で、サブで利用してきた2.1GHz帯の一部をLTEに移行するのに対し(しかも20MHz中の5MHzはPHSの制御信号の移行によって最近利用可能になった)、ソフトバンクは3Gでメインで利用している2.1GHz帯(20MHz)の一部を、(3Gも混雑しているのにも関わらず)LTEに割かなければならない状況だ。

ソフトバンク側が打ち出す
料金やキャンペーンに注目

 とはいえ、これでau版で決まりと考えるのは、ちょっと気が早いかも。ソフトバンクの孫正義社長は、iPhone 4Sの発売時も300億円ものコストを要したキャンペーンでMNPによる流出を防いだとしている(関連記事)。今回も既存iPhoneユーザーを引き留めるために、魅力的な料金なり、キャンペーンなりを大々的に展開することは容易に想像できる。

決算説明会でのソフトバンクの資料から。常にドコモやKDDIをライバル視してきた孫社長が、iPhone 5でも何も対抗策を打ってこないなんてことがあるだろうか? 有り得ない

 現在も価格差があるパケット定額の料金でさらに差をつけるのか(au「ISフラット」の5460円に対し、ソフトバンク「パケットし放題フラット」は4410円)、これまでになかったキャンペーンを展開するのか、テザリングでなんらかの対策を打つのか、逆にau側からもなにかあるのか、「どこでどっちを予約しよう」という悩みは明日夕方まで(発売日以降も?)続きそうだ。

auは9月8日から、MNPで新規契約したユーザーにこんなキャンペーンを開始している


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