9月13日、アップルがスマートフォン新製品「iPhone 5」のメディア向け説明会を開催した。アメリカで開催された発表会の動画を上映後、短時間ながらハンズオンで実機を触ることができたので、その模様をお伝えしよう。
既報の通り、iPhone 5は、4インチのIPS液晶「Retinaディスプレイ」を採用し、解像度が1136×640ドット(縦横比16:9、326ppi)となった。iPhone 4Sが搭載する960×640ドットの3.5インチ液晶(3:2、326ppi)に比べ、ピクセル数にして18%分画面が広くなっている。本体サイズについても、iPhone 5が横幅58.6×縦123.8×厚さ7.6mmで、iPhone 4Sは横幅58.6×縦115.2×厚さ9.3mmだ。
画面の縦横比変更と、本体が縦に9mm長くなった影響で違和感を感じる可能性を予想していたが、実際に操作してみるとそのようなことはない。横幅が変わらず1.7mmほど薄くなったためか、片手で持って文字入力を行なっても従来同様の感覚で操作できる。重量が112gと軽くなった影響もあるかもしれない。
「A6」のパフォーマンス、
デュアルバンド11n接続に注目
印象的だったのは動作スピードだ。新CPU「A6」は「A5」に比べパフォーマンス/描画機能とも2倍の高速化を実現したというだけあって、動画編集アプリ「iMovie」などの動作が軽快だった。カメラ関連の新機能、最大28メガピクセルというパノラマ撮影の動作も滑らか。ハンズオンで触れた各種アプリとも動作がキビキビとしており、ちょっとした“ひっかかり”もない。
またハンズオン会場では、IEEE802.11n(5GHz帯)によるワイヤレス接続を行なっており、高速なウェブアクセスを体験できた点も挙げておきたい。店頭デモなどで実機に触れる機会があったら、これはぜひ試してみてほしい。4インチのRetinaディスプレイにパッとウェブサイトが表示されるさまは、触っていて気持ちがいい。

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