メカものによく使われる9S式も注目
大和式ミク(作者:大和かけるさん)
モデルの制作者は大和かけるさん。アニメチックな顔立ちと、比較的肉付きのいいボディーが特徴で、「猫の爪を切る」などの作品に使われている。同じ大和さんによる「9S式」モデルも有名。こちらは背中についた4枚の羽が目を引く。羽はもともとステージ衣装としての飾りなのだが、メカっぽいデザインのため飛行用として勘違いされることが多い(筆者もそう思ってました)。
アーマーのような見た目の服も相まって、「創聖のミクエリオン」や「Evolution! 揺るがぬ決意と新たなる力」など、空もの・ロボットアクションものの作品に引っ張りだこだ。「第1回大和さん祭り」が開かれるほどファンが付いており、改変モデルも多い。
Lat式とキャッキャウフフ |
9S式は背中の衣装で飛んでしまうんです |
シリアスからギャグまでこなすアニメタッチの人気モデル
初音ミクXS(作者:mqdlさん)
「Metasequoia」のプラグインを手掛けるmqdlさんが作成。目の大きなアニメ風で、一部ファンは「えっちゃん」の愛称で呼んでいる。「初音ミクの激唱【VOCALOID-PV】」や「オリジナル曲 :Re【3DPV】」など、シリアスなボーカロイド曲のミュージックビデオに使われる。
一方、「うちのミクさんがあの芸人にはまったようです」などキラッキラな「しいたけ目」を活かしたギャグ系もいけるオールラウンダーだ。7月末に開かれたガレージキットやフィギュアの祭典「ワンダーフェスティバル2012[夏]」では、XSをベースに3Dプリンターで出力した作品が展示されていて話題になっていた。
えっちゃん、かわいいよえっちゃーん |
しいたけフラッシュに心がクラクラ |
スリムでおしゃれなモデル体型が美しい「2011年組」
z7def式ミク(作者:z7defさん)
モデリングはz7defさん。クールな顔立ちとモデルのようなスリムボディーが目を引く、ほかとは方向性が異なるオシャレなミクだ。初出は2011年6月末投稿の「自作ミクさんでSweetDevil」と新しい。
ちなみに2011年デビュー組では、埋もれているモデルが非常に多い。ぱっちり目がキュートな「りゅう式初音ミク」、大人びた正統派アイドルのようなルックスの「コロン式ミク」、マンガちっくなキラキラ目の「RLmiku」などは、もっと評価されるべき。健康的(というか肉感的?)なボディーの「うに式ミク」にも要注目。PC向け美少女ゲーム「3Dカスタム少女」(カス子さん)のデータを元にMMDに移植して、2年をかけてブラッシュアップしていったという愛の結晶だ。いずれも要チェック!
初期バージョンからモデルのようにオシャレ! |
最新版では手足をブラッシュアップしてさらに美人に |
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