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【速報】ウィルコムからキタ! PHS+3GのAndroid スマホ

2012年05月29日 17時30分更新

文● ASCII.jp編集部

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 昨年9月の予告から半年あまり(関連記事)。ついにPHSによる通話が可能なAndroidスマートフォンが、ソフトバンク/ウィルコム共同の製品発表会で公開された。まずは、基本的なスペック情報などからお届けしよう。

PHSとソフトバンクの3Gにダブルで対応
下り最大通信速度は21Mbps

 製品名は「DIGNO DUAL WX04K」で京セラ製。PHSによる通話機能と3Gでのデータ通信が可能である。3Gでの通信にはソフトバンク網を利用しており、2.1GHz帯/1.5GHz帯の両方に対応する(プラチナバンドと呼ばれる900MHz帯には非対応)。通信速度は1.5GHz帯のULTRA SPEED利用時に下り最大21Mbpsだ。

PHS&ソフトバンク網の3Gの両方に対応するAndroidスマートフォン「DIGNO DUAL WX04K」

 ちなみに3G部分については音声通話も可能。つまり、PHS/3Gの両方の電話番号を持っており、いずれかを選んでの発信、デュアルでの待受が可能だ。ただ後述する料金プランの関係上、3Gでの音声発信を利用する機会はほとんど無いだろう。なお、PHSのデータ通信や3Gでのテザリング機能は利用できない。

3GとPHSの両方に対応しているところ以外は、案外普通のAndroidスマートフォンである

 ディスプレーは4型液晶で、画面解像度は480×800ドット。CPUは1.2GHz動作のデュアルコア。おサイフケータイこそ非対応なものの、ワンセグ/赤外線通信/防水の各機能に対応する。OSはAndroid 2.3を採用する。Android 4.0へのアップデートは現時点では未定とのこと(ハードウェア的に対応は可能という)。

バッテリーは1500mAh。省電力なPHSなので、デュアル待受による影響はそれほど大きくないという。防水対応なので、キャップ類はしっかりと

 PHS+3Gとデュアルの通信機能となると動作時間が心配だが、1500mAhのバッテリーで待受時間は約390時間(デュアル待受モード時)とまずまずの数字。PHSは省電力だけあって連続通話時間は約11時間と長い。

カラバリはホワイト、ブラック、ピンク、グリーンの4色

3GとPHSどちらで発信するかは、電話アプリではなく、設定メニューか通知領域にあるボタンで切り替える

電話番号を2つ持っていることがわかる。PHSは従来どおりに端末内のSIMで。3GはmicroSIMがバッテリーの奥にある。案外普通のスマホなのでメニュー類は特別な要素はない。右写真は京セラ独自の省エネナビ

月6755円で、PHS宛の通話、1回10分までの国内通話
さらにデータ通信が定額!

 さて、気になる料金だが、専用コースの「ウィルコムプランD」を用意する。これは月額基本料が980円、Web接続料が315円、3Gパケット定額が5460円の組み合わせで、合計で月6755円だ。

 この料金でPHSからPHS宛の通話はもちろん24時間無料。PHSからPHS以外、また3Gからの発信はすべて21円/30秒となる(ホワイトプランに相当するような無料通話はない)。ただ、1回10分/月500回までの国内通話が相手を選ばずに定額となる「だれとでも定額」の適用は可能で、しかもDIGNO DUAL発売を記念してのキャンペーンで、当面の期間はだれとでも定額のオプション料金は無料となる。

 つまりは月6755円で、PHS宛の通話や、1回10分までの国内通話、データ通信がすべて定額になるわけだ。

 ウィルコムプランDは3年契約が前提で、解約や他のコースへの変更には契約解除手数料として9975円が必要。また、メールも専用のドメイン(@wcm.ne.jp)を使う必要があり、これまでウィルコムに契約していて、「@**.pdx.ne.jp」「@willcom.com」といったメールアドレスを利用していたユーザーも(メールアドレスの維持は可能)、DIGNO DUALでは新たなアドレスを取得する必要がある。

 発売は6月21日を予定。本体価格はオンラインストアでの一括購入時に6万6000円で、W-VALUE SELECTで購入時に最大5万4000円の割引が行なわれるため(2250円×24ヵ月)、実質価格は1万2000円となる。カラバリはホワイト/ブラック/ピンク/グリーンの4色。

「DIGNO DUAL WX04K」の主なスペック
メーカー 京セラ
ディスプレー 4型液晶
画面解像度 480×800ドット
サイズ 約64×130×10.7mm
重量 約148g
CPU ルネサス MP5225 1.2GHz
(デュアルコア)
メモリー容量 ROM:2GB/RAM:1GB
外部メモリー microSDHC(最大32GB)
OS Android 2.3
3G最大通信速度 21Mbps(HSPA+)
1.5GHz帯対応
プラチナバンド
(900MHz帯)対応
×
無線LAN 2.4GHz帯対応
カメラ画素数 リア:約500万画素CMOS/イン:約30万画素
バッテリー容量 1500mAh
FeliCa ×
ワンセグ
NOTTV
赤外線
防水
連続待受時間 約390時間
連続通話時間 約11時間(PHS)/約7時間(3G)
カラバリ ホワイト/ブラック/ピンク/グリーン
発売時期 6月21日

音声端末も2機種登場

 ウィルコムからは2台の音声端末も同時に発表されている。

 「Casablanca WX05K」は京セラ製の折りたたみ型端末。300万画素カメラやフルブラウザーも搭載したPHSとしてはなかなかの高性能モデルである。シニア層をメインターゲットとしており、大きくて使いやすいボタンのほか、言葉の間の時間を利用して、相手の声がゆっくり聞こえるようになる「ゆっくり通話」や、高音域の声を補正する「はっきり通話」なども搭載する。カラバリはOcean Blue/Fine Silver/Tender Roseの3色で6月7日の発売予定。

 「PANTONE WX01SH」はウィルコムには久々に登場のシャープ製端末。やはりフルブラウザーも搭載する折りたたみ型だ。ソフトバンク向けの「PANTONE 3」と同じ筐体を利用し、中身はPHS。PANTONE 3で好評だった、鮮やかな筐体色とコンパクトなボディーを継承している。カラバリは7色用意されており、発売は8月上旬を予定している。

左がCasablancaで、右がPANTONE


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