ストレージ:SSD性能はZENBOOK UX31E-RY128が最も優秀
ウルトラブックの要件では、特にストレージの種類については規定されていないが、多くの製品では、HDDよりもアクセス速度が高速で重量も軽いSSDが搭載されている。ここで紹介している3機種は、すべて128GBのSSDを搭載しているのだが、製品によって搭載SSDが違い、性能も異なる。
そこで、CrystalDiskMark 3.0.1cを用いて、SSD性能を計測してみた。結果は下の表にまとめた通りで、同じ128GB SSD搭載でも機種によって速度が大きく違うことがわかる。
リードが高速なのは、ZENBOOK UX31E-RY128で、シーケンシャルリードと512Kランダムリードが400MB/sを超えているが、Folio13-1009TUやdynabook R631/28Eは、半分程度の速度しか出ていない。シーケンシャルライトや512Kランダムライトは、Folio13-1009TUが一番高速で、ZENBOOK UX31E-RY128が2位、dynabook R631/28Eが3位となっている。
dynabook R631/28EのSSDは、ライトがかなり遅く、512Kランダムライトにいたっては、Folio13-1009TUの10分の1程度の速度しか出ていない。総合的に判断して、SSD性能が一番高いのはZENBOOK UX31E-RY128といえる。
ちなみに、デバイスマネージャーで、搭載されているSSDの型番を調べたところ、dynabook R631/28Eが「TOSHIBA THNSNB128GNCJ」、Folio13-1009TUが「SAMSUNG MZMPA128HMFU-000」、ZENBOOK UX31E-RY128「ADATA XM11 128GB」となっていた。
実際の体感速度では、CrystalDiskMarkの結果ほどの差はないものの、サイズの大きなファイルをコピーする場合などは、やはりSSDの性能差が現れる。ストレージ速度を重視するのなら、ZENBOOK UX31E-RY128がお勧めだ。
CrystalDiskMark 3.0.1cでの比較表 | |||
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機種 | dynabook R631/28E | Folio13-1009TU | ZENBOOK UX31E-RY128 |
ストレージ型番 | TOSHIBA THNSNB128GMCJ | SAMSUNG MZMPA128HMFU-000 | ADATA XM11 128GB |
シーケンシャルリード | 183.3MB/s | 222.1MB/s | 457.6MB/s |
シーケンシャルライト | 40.52MB/s | 176.6MB/s | 136.1MB/s |
512Kランダムリード | 158.7MB/s | 159.7MB/s | 408.5MB/s |
512Kランダムライト | 18.54MB/s | 185.4MB/s | 139.3MB/s |
4Kランダムリード | 8.719MB/s | 12.4MB/s | 26.36MB/s |
4Kランダムライト | 4.094MB/s | 42.7MB/s | 49.86MB/s |
4K QD32ランダムリード | 8.714MB/s | 98.93MB/s | 105.9MB/s |
4K QD32ランダムライト | 1.477MB/s | 55.99MB/s | 134.9MB/s |
特徴は異なるが、すべて完成度の高いウルトラブックだ
筆者が、お勧めのウルトラブックとして選んだ3台は、それぞれ特徴は異なるが、すべてウルトラブックとしての要件を満たしており、製品としての完成度も高い。
ここで解説したことを参考にして、自分の使い方にあったマシンをチョイスするとよいだろう。
なお、キーボードやポインティングの使い勝手などは個人の好みもあるので、実際に店頭で触ってみることをお勧めしたい。