4月23日、日立ソリューションズは情報漏えい防止ソリューションの新バージョン「秘文 Version10」の販売開始を発表した。複数製品に構成されるソフトウェアで、Android端末の紛失・盗難対策ソフトの追加、情報漏えい対策機能の仮想デスクトップ環境対応が行なわれている。
Androidに対応するのは、「秘文AE SmartDevice Encryption」。専用のAndroid端末で利用でき、内部メモリと外部メディアを暗号化することでデータが第三者に参照されることを阻止。紛失・盗難による情報漏えいを防止する。また、ファイル単位でのきめ細かい持ち出し制御を行なう「秘文 Server Extension」と、ファイルに機密レベル(情報の重要度)を付加する「秘文AE SecurityPolicyEnforcer ServerAgent」が秘文シリーズに追加された。秘文の持ち出し制御の基準を「利用者の権限」だけでなく、ファイル単位を加えることで、標的型サイバー攻撃などによるユーザーが意図しない情報漏えいを防止するという。
提供中の製品では、メディア暗号化「秘文AE Information Cypher」とデバイス持ち出し制御「秘文AE Information Fortress」が、仮想デスクトップ環境に対応。仮想デスクトップ環境にて情報漏えい経路となりうる外部メディア、印刷、メール・Webの利用に対してPCと同様の情報漏えい対策が可能となった。対応する仮想環境は、VMware vSphere 5(ESXi 5)とVMware View 5、Hyper-V 2.0とXenDesktop 5.5となる。