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2011年CPUクーラー最強王者決定戦 第1回

いきなり優勝候補が登場!?

勝つのはどれだ!? 2011年CPUクーラー王座決定戦【第1回】

2012年02月06日 15時00分更新

文● 宇野 貴教

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まずは基本
「リテールクーラー」

トップフロー型なので、CPU周辺も冷やせるのはありがたい

 最初に登場するのは、FX-8150のパッケージ版に付属するリテールクーラーだ。AMDのリテールクーラーはCPUにより仕様が異なり、今回使用しているものはTDPが高めのCPUに付属するものとなる。シンプルなトップフロータイプで、どのようなシステムにも対応するようCPUクーラーとしては小さめ。上位モデル用ということもあり、CPU接触部には銅を用いることで熱伝導性を上げている。
 性能は放熱フィンや冷却ファンが小型ということもあって高くない。オーバークロックだと明らかに力不足と感じるレベルだ。

アイドル時
CPU温度 チップセット温度 メモリ温度 VRM温度 ファンノイズ ファン回転数
29℃ 27.5℃ 24.6℃ 26.3℃ 43dB 1700rpm
高負荷時
CPU温度 チップセット温度 メモリ温度 VRM温度 ファンノイズ ファン回転数
75℃ 38.8℃ 45.8℃ 49.5℃ 49dB 3300rpm

10分間の温度推移

デカくて薄い! 薄型タイプの定番クーラー
サイズ「BIG SHURIKEN 2 リビジョンB」

●対応ソケット:775/1155/1156/1366/2011、AM2/AM2+/AM3/AM3+/FM1
●寸法/重量:135(W)×125(D)×58(H)mm/410g
●ファン回転数:500~2000rpm
●風量:12.13~45.47CFM
●ノイズ:9.32~33.67dB
●実売価格:3900円前後
●製品情報URL:http://www.scythe.co.jp/products/cpu/bigshuriken2-revb.html

サイズ「BIG SHIRIKEN 2 リビジョンB」

 厚さ58mmという超薄型タイプだが、かなり大型なトップフロークーラー。搭載するファンは120mm角12mm厚で、このサイズに合わせるように放熱フィンが配置されており、薄さを維持しつつ可能な限り冷却性能を高める工夫が施されている。Mini-ITXといった小型システムで効果を発揮する製品である。
 薄型タイプとしては大型の製品であるが、ファンや放熱フィンも薄いこともあって冷却性能は高くなく、ハイエンドCPUのクーラーとしては力不足という印象だ。ファンの回転数を500rpmまで絞り込めるので、エントリーモデルCPUを常時低速回転で使うなど、静音視点で見るとおもしろい製品だ。

アイドル時
  CPU温度 チップセット温度 メモリ温度 VRM温度 ファンノイズ ファン回転数
  28℃ 27.6℃ 28.6℃ 27.8℃ 38.8dB 700rpm
純正より -1℃ +0.1℃ +4℃ +1.5℃ -4.2dB -1000rpm
高負荷時
  CPU温度 チップセット温度 メモリ温度 VRM温度 ファンノイズ ファン回転数
  64℃ 34.4℃ 43.1℃ 43.4℃ 48.2dB 2000rpm
純正より -11℃ -4.4℃ -2.7℃ -6.1℃ -0.8dB -1300rpm

10分間の温度推移

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