高負荷時47℃をマークしたクーラーも!
勝つのはどれだ!? 2011年CPUクーラー王座決定戦【第3回】
2012年02月08日 12時00分更新
毎年恒例のCPUクーラー王者決定戦。6年目となる今回は、2011年に発売された空冷CPUクーラーの中から、複数のソケットに対応した製品をピックアップして性能を比較していく。
第3回では、7機種を一挙にレビューする。毎年掲載しているCPUクーラーのCPU温度やチップセット温度を比較したグラフについては、第4回で掲載する予定だ。
テスト方法は第1回と同じなのでここでは省略する。忘れてしまった人は【第1回】をおさらいしてほしい。
テスト環境 | |
---|---|
CPU | AMD「FX-8150」(3.6GHz) |
マザーボード | ASUSTeK「Crosshair V Formula」(AMD 990FX/SB950) |
メモリー | CORSAIR「CMD4GX3M2B1600C8」(DDR3-1600 2GB×2枚) |
ビデオカード | AMD「Radeon HD 6850」 |
SSD | OCZ「AGT3-25SAT3-120G」(SATA3 120GB) |
HDD | HGST「0S03088」(SATA3 3TB) |
光学ドライブ | LITEON「DH-20A3S」 |
OS | Windows 7 Ultimate SP1(64bit) |
コストパフォーマンス重視のサイドフロー
TITAN「HATI TTC-NC15TZ/KU」
●対応ソケット:775/1155/1156/1366/2011、754/939/940/AM2/AM2+/AM3/AM3+
●寸法/重量:130(W)×79(D)×160(H)mm/615g
●ファン回転数:800~2200rpm
●ノイズ:15~35dB
●実売価格:4000円前後(価格は「ASCII.jp 価格比較」を参照)
●製品情報URL:http://www.qualista.co.jp/product/titan/cooler/ttc-nc15tz_ku.html
サイズや重さはミドルクラスに位置するサイドフロークーラー。8mm径ヒートパイプを3本装備しTDP160WのCPUまで対応するなど、申し分ないスペックを持っているうえ、実売価格が4000円前後とコストパフォーマンスに優れている。搭載ファンは静音向けを謳う120mm角タイプだが、回転数が2300rpmと高めなこともありあまり静かとは感じない。
なお、LGA 2011以外の対応ソケットを1つの固定プレートで対応させているためか、AMD系CPUだと、メモリとVRM方向にそれぞれ15mmほどプレートがはみだすことになる。CPUソケット付近にVRMヒートシンクがあるマザーボードだと干渉する可能性があるため注意が必要だ。今回のテストではVRMヒートシンクと固定プレートが干渉するため、無理矢理VRMヒートシンクをずらしつつの計測となった。高負荷時の温度は競合製品と比較するとやや高めなので、中堅クラスのCPUクーラーを安く手に入れたい人向けと言えるだろう。
アイドル時 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
CPU温度 | チップセット温度 | メモリ温度 | VRM温度 | ファンノイズ | ファン回転数 | |
27℃ | 27.9℃ | 27.4℃ | 30.5℃ | 41.5dB | 1000rpm | |
純正より | -2℃ | +0.4℃ | +2.8℃ | +4.2℃ | -1.5dB | -700rpm |
高負荷時 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
CPU温度 | チップセット温度 | メモリ温度 | VRM温度 | ファンノイズ | ファン回転数 | |
57℃ | 27.3℃ | 36.5℃ | 37.6℃ | 47.4dB | 2300rpm | |
純正より | -18℃ | -11.5℃ | -9.3℃ | -11.9℃ | -1.6dB | -1000rpm |
ボディも足下もスリムな紅い豹
PROLIMA TECH「PANTHER」
●対応ソケット:1155/1156、AM2/AM2+/AM3/AM3+
●寸法/重量:50(W)×130(D)×161(H)mm/570g
●ファン回転数:800~1600rpm
●ノイズ:17~28.1dB
●実売価格:4900円前後
●製品情報URL:http://www.prolimatech.com/en/products/detail.asp?id=1061&page=1
台湾PROLIMA TECH社のミドルレンジ向けCPUクーラーで、日本ではサイズが販売している。CPU周辺部との干渉が発生しないよう幅を抑えた放熱フィンを採用しているほか、4本のヒートパイプもCPU直上で平べったく並んでから放熱フィンに伸びるという凝りようだ。そのため、横から見ると放熱フィンとCPU接触部の間が特にスリムになっている。搭載ファンは120mm角800~1600rpmの低速対応タイプで、赤色LEDにより妖しく発光する。
価格的にはミドルレンジクラスだが、テスト結果はハイエンドに肉薄する優秀な数値をマーク。オーバークロックしたCPUを冷やすのにも十分な性能で、非常にお買い得感のある製品である。
アイドル時 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
CPU温度 | チップセット温度 | メモリ温度 | VRM温度 | ファンノイズ | ファン回転数 | |
27℃ | 27.4℃ | 29.6℃ | 33.6℃ | 40.1dB | 900rpm | |
純正より | -2℃ | -0.1℃ | +5℃ | +7.3℃ | -2.9dB | -800rpm |
高負荷時 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
CPU温度 | チップセット温度 | メモリ温度 | VRM温度 | ファンノイズ | ファン回転数 | |
49℃ | 29.6℃ | 36.4℃ | 35.5℃ | 47.2dB | 1700rpm | |
純正より | -26℃ | -9.2℃ | -9.4℃ | -14℃ | -1.8dB | -1600rpm |
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