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Apple Geeks 第67回

iPhone/iPadの可能性をさらに広げる「ローカル通知」

2011年12月29日 12時00分更新

文● 海上忍

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 本連載「Apple Geeks」は、Apple製ハードウェア/ソフトウェア、またこれらの中核をなすOS X/iOSに関する解説を、余すことなくお贈りする連載です(連載目次はこちら)。

 UNIX使い向けを始め、Apple関連テクノロジー情報を知りつくしたいユーザーに役立つ情報を提供します。

プッシュ通知とローカル通知、ここが違う

 「プッシュ通知」とひと括りにされがちなiOSの通知機能だが、正確には「リモート通知」と「ローカル通知」の2種類がある。前者はメールの到着を知らせるなどの目的のためiOS 3で登場し、後者は前者と同等の機能を端末内部で実現するためにiOS 4で追加された。ユーザーの目には同じ「プッシュ」に映るが、使用するクラス(UIRemoteNotification/UILocalNotification)は分かれている。

 このふたつの機能には、動作に関して決定的な違いがある。リモート通知がインターネット上に通知発信システム(プロバイダー)を必要とすることに対し、ローカル通知はiOSデバイス内部で完結する。リモート通知は、プロバイダーから送信されたパケットがアップルの専用サーバー(Apple Push Notification Service/APNS)を経由するため、若干の遅延が発生してしまうことがあるが、ローカル通知はその心配がない。リモート通知は3GまたはWi-Fi回線が必須だが、ローカル通知は機内モード有効時でも動作する。

ローカル通知を「通知センター」で受けたところ。ステータスバーに表示された通信状態が機内モードである点に注目(写真左上)

 リモート通知とローカル通知の違いは、無料のアプリ「Push Notification Test - iPush Test」で確かめられる。用意された3種類のテストのうち、「Local Push Test」を機内モード時に試してみれば、3G/Wi-Fiとも無効な状態でも通知されることが分かるはずだ。

リモート/ローカルのプッシュ通知をテストできる「Push Notification Test」

Push Notification Test - iPush Test App
価格無料 作者Xcellent Creations
バージョン1.1 ファイル容量597 KB
カテゴリーユーティリティ ユーザーの評価(5.0)
対応デバイス全機種 対応OSiOS 4.0以降

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