ゲーム機として楽しめる「iPad 2」
もちろん、iPadといえばゲーム機としても非常にポテンシャルが高いマシンだ。ブロドリック氏は、この冬の注目ゲームの紹介にも余念がない。ただし、このパートに関しては、やや仕事を忘れていた感があるので、筆者も仕事を忘れて、やや悪のりして紹介するとしよう。
従来、リアルなFPS(ファースト・パーソン・シューティング)タイプの戦闘ゲームというと、パソコン用が主流だった。高速CPU、高機能グラボ(グラフィックボード)、大量のメモリーを搭載したパソコンでないと、リアルな戦闘シーンの再現ができなかったからだ。しかもプレーヤーは、左手でキーボード(W/A/S/Dキー)、また右手でマウスを同時併用するという、独特な操作体系を身に付ける必要があった。
しかし今や、手の平におさまるiPhoneやiPadで、かなりリアルな戦闘シーンを再現できる。ブロドリック氏は、まずGameloftの「モダンコンバット3:Fallen Nation」(600円)をプレイしてみせた。ブロドリック氏の目が冷徹な戦闘マシンに変わった。「お前も試せよ」とiPad 2を渡されるが、こちらは、それこそ自前のiPad 2でインタビューを録音しながらの取材モード。いきなり“戦場”に送り込まれても、そんなにすぐには戦闘モードに入れない。気が付くと、脇から出てきた敵兵に撃たれてしまい、なすすべもなくゲームの終了ボタンを押した。
また、iPad 2はレトロなゲームにも強い。ブロドリック氏が続いて紹介したのは、40代以上のオヤジ達を「懐かしぃ〜」とうならせそうなタイトーの「スペースインベーダー HD」(450円)だ。だが、その後、さらに叫ばずにいられないものが登場する。
それが、同じくタイトーの「インベーダーケード」(1万5800円)という、スペースインベーターゲーム用iPadドックだ。人類を“知っている世代”と“知らない世代”に二分する、懐かしいスタンディング型アーケード機を6分の1だか8分の1くらいの縮尺でデフォルメしたような機械だ。ここにiPad 2をハメると、あら不思議。iPad 2がインベーダーゲームのアーケード機に早変わりする。操作はもちろん、棒付きキャンディのようなジョイスティックだ。しかも、プレイに100円玉は不要だ。
自分では買わないだろうし、買ったとしても人生の中で何回使うことになるのか想像もつかないが、確かにオヤジ心をくすぐるガジェットだ。もし自分が持っていたら、友達に自慢したくなるアイテムであることは間違いない。
ちなみに、ブロドリック氏もオヤジだったらしく、この紹介の後インベーダーをプレイし始めると夢中になり始めた。限られたインタビュー時間でこちらが質問する時間を気にしながら話を聞いている中、登場したUFOを撃ち落とすまでデモプレイの手を止めなかったのだ。
そして、ブロドリック氏の暴走が始まったのである。
モダンコンバット3:Fallen Nation | |||
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価格 | 600円(アプリ内課金) | 作者 | Gameloft |
バージョン | 1.0.0 | ファイル容量 | 1076.3MB |
カテゴリー | ゲーム | ユーザーの評価 | (4.0) |
対応デバイス | iPod touch(第3世代以降)/iPhone 3GS以降/iPadシリーズ | 対応OS | iOS 4.0以降 |
スペースインベーダー HD | |||
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価格 | 450円 | 作者 | タイトー |
バージョン | 1.0.4 | ファイル容量 | 14.6 MB |
カテゴリー | ゲーム | ユーザーの評価 | (2.0) |
対応デバイス | iPadシリーズ | 対応OS | iOS 3.2以降 |