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ついに姿が見えた! Windows 8最新情報 第3回

これがWindows 8だ! 新UI&新機能フォトレビュー

2011年09月14日 16時02分更新

文● 小西利明/ASCII.jp編集部

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Metro StyleはIE10と同じエンジンで描画
GPUアクセラレーションが重要に

 Windows 8ではハードウェアをより活用するさまざまな機能が搭載される。また、OS自体のメモリー使用量がWindows 7以上に削減される。Windows 7 SP1がごく基本的なインストール状態で起動直後に約400MBのメモリーを使用しているのに対して、Windows 8は現在の開発版で約280MBまで減少しているという。1GB程度のメモリーしか持たないネットブックやARM系プロセッサー搭載のタブレットなどでも、Windows 7以上に快適に動作すると期待できる。

メモリー使用量をWindows 7とWindows 8で比較。Windows 8は280MB程度しか使用しない

 特集第2回でもお伝えしたように、Metro Styleのアプリは「WinRT」(Windows RunTime)と呼ばれる実行環境上で動作する。iPhone/iPadの「iOS」やAndroidは、アプリ開発の際に特定の開発言語しか使用できないが、Windows 8のMetro Styleでは、以前からあるWindows用の開発言語「C/C++」や、.NETで使われる「C#」、さらに「HTML+JavaScript」といった言語でも開発できるという柔軟性が魅力となっている。

 なお、いずれの言語でもまったく同じアプリが作れるというわけではなく、セキュリティー機能やハードウェアを操作するDirectXを使うアプリに関しては、C++などを使うといった制限はあるようだ。

Windows 8のソフトウェアプラットフォームの構造。Metro StyleのアプリはWinRT上で実行されることで、さらにハードウェアを隠蔽して、アプリの移植も楽になりそうだ。

Windows 8は各種センサーAPIにも対応。一般的なタブレットが内蔵する加速度センサーや地磁気センサーをサポートする。さらにNFCのサポートも表明された

仮想化ソフト「Hyper-V」にも対応。Windows 8上で複数の仮想マシンを動作させるのが、より手軽になる

Windows NTの時代からほとんど変わらずに受け継がれていた「タスクマネージャー」が大変身。動作しているアプリの現状がわかりやすく改善された

作ったアプリのストア登録が
迅速かつわかりやすく

まだオープンしていないが、開発中のWindows 8向けアプリストア「Store」の画面

 エンドユーザーの目に触れる機会は少ないだろうが、開発者向けのアピールポイントとして、Windows 8用のアプリストアに制作したアプリを申請・登録するプロセスが迅速でわかりやすいことがある。これは特にアップルの同プロセスが不透明という批判を浴びることが多いのを見越した処置であろう。

 Visual Studio 11を使って開発したアプリは、開発環境から比較的簡単なプロセスで申請できるほか、申請の各段階のどのプロセスが今進行しているのか、何時間程度かかるのかが明示されている。特に問題となる点がなければ、おおむね1日以内に終了するとので、開発したアプリをタイミングを逃さず迅速に公開できるのは、大きなアピールとなりそうだ。

アプリストアへの申請画面。価格や配信開始日をリストから選ぶ

申請したアプリが今現在審査のどの段階にあるかを示す画面。各段階にかかるおおよその時間も書かれている


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