13日から開催された開発者向けイベント「BUILD」では、Windows 8の開発用テスト版「Windows Developer Preview」を搭載したサムスン電子製のタブレット「Samsung Windows Developer Preview PC」(700T)が、来場者に1台ずつ配布された。その数はなんと3000台以上という。
Windows 8の開発版自体はすでにインターネット上で配布されているが、Windows 8の特色である機能、特にタッチ操作やUEFI BIOSといった要素は、そこらにある普通のパソコンではテストできない。そこで、これらの機能や3G通信機能、各種センサーを内蔵したタブレットである700Tをテスト機材として配布することで、Windows 8のテストと関連ハードウェア・ソフトウェアの開発を促進しよう、というのがマイクロソフトの意図である(ちなみに機材はタダだが、イベント参加料自体がけっこうな額)。実際に配布翌日の14日(現地時間)には、来場者の多くが700Tを手に会場を回っていた。
この記事では700Tを実際に使用して、Windows 8時代のタブレットの姿に迫ってみたい。
700Tのハードウェア構成
簡単ではあるが、700Tのハードウェア構成を紹介しておこう。まずCPUには超低電圧版のCore i5-2467M(1.60GHz)を搭載。チップセットはIntel HM65 Express、グラフィックス機能はCPU内蔵機能を使用する。ストレージはSSD 64GB。
ディスプレーサイズは11.6インチで、タブレットとしてはかなり大きい方だ。重さもそれを反映して、約909gと重い。解像度が1366×768ドットあるので、Metro Styleアプリを左右に2つ並べて表示する「サイドバイサイド」表示も可能だ。
Samsung 700Tの主な仕様 | |
---|---|
CPU | Core i5-2467M(1.60GHz) |
メモリー | 4GB |
グラフィックス | CPU内蔵 |
ディスプレー | 11.6型 1366×768ドット(タッチパネル) |
ストレージ | SSD 64GB |
無線通信機能 | WiFi(アセロス製)、AT&T 3G、Bluetooth |
インターフェース | 本体側:USB 2.0×1、micro SDカードスロット、micro HDMI出力など |
ドック側:USB 2.0×1、HDMI出力、10/100/1000Base-T LANなど | |
サイズ | 幅296×奥行き184×高さ12.9mm(一部実測値) |
質量 | 約909g |
バッテリー駆動時間 | 不明 |
OS | Windows Developer Preview(Build 8102) 64bit版 |

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