自分が使っている純正ACアダプターを確認してみよう!
ACアダプターはモバイルPCであれば65Wまでが多い。これがドライブ内蔵のA4ノート級になると90Wあたりまで上昇する。自分のPCが何Wかは純正のACアダプターに記載されていることが多いので、汎用ACアダプターを購入する前に必ず確認しておきたい。
またDCアダプターというものもあり、これは簡単に言うとクルマのシガーソケットだ。InnergieシリーズにはAC/DC両方に対応したモデルもある。
昨今、スマホやデジタルガジェットにはUSB充電タイプも増えている。USB 2.0の基本的な仕様は5V/0.5Aだが、出力容量が増えればより早い時間での充電も可能になる。InnergieシリーズはすべてのUSB充電用コネクターが5V/1A対応となっており、通常の倍の早さで充電できる。
もっとも、出力容量が増える場合は機器側に保護回路が付いていないと、バッテリーの劣化の原因になるので注意したい。
品質◎の理由――実は純正品も作ってるメーカーなのだ!
さて、このInnergieシリーズは何を隠そう、デルタ電子が製造している。デルタといえば電源だったり、ファンだったりと自作PC関連ではお世話になっている人が多いハズ。
知らない人向けにカンタンに紹介すると、デルタ電子は台湾の有名電源メーカーであり、PCメーカー向けのOEM製品も多く受注している。つまるところ、メーカーノートPCの純正ACアダプターを製造している会社というわけだ。
なるほど、業界最長となる3年保証にもうなずけるというものだ。
モバイルに最適な「Innergie mCube Slim」で充電しまくってみる
薄さがセールスポイントの「Innergie mCube Slim」をテスト機に採用して、実際にその使い勝手をチェックしていこう。まず、Slimの名の通り、サイズはスマホ並みの小ささだ。長さ100×幅57×厚さ18mm、厚みとしてはiPhone 4ふたつ分だが、平面サイズで見るとiPhone 4よりも小さい。また重量も150gと携行の邪魔になりにくい。
機能は16社のノートPCに対応している点と、USBの急速充電機能だ。ノートPCへの充電時は付属の変換プラグ(チップ)を差し替えて充電する。15~21Vまでの電圧切替機能を持つため、VAIO PやThinkPad X1といった特殊形状のプラグを採用するノートPC以外はほぼカバーしているといっていい。USB充電は出力が1Aということもあり、充電速度はPC経由のUSB充電より早い。
次に保護機能。前ページのスペックシートでも紹介しているが、過電流、過電圧、過負荷、過温度そしてショート回路への保護を贅沢に採用したマルチ保護が魅力。またRTCA航空認証を得ているため、ACコンセント付き航空機内での使用もOK。隙のない製品といえる。
早速、自宅のノートPCと編集部で発見したノートPCを充電してチェックしてみた。まず編集部のノートPCはThinkPad T500。上記している通り、変換プラグを取り替えてThinkPad T500に接続するだけ。mCube Slimの青色LEDとノートPC側のLEDの点灯で充電を確認できた。
次に、VAIO Z VGN-Z70B。だいぶ古い機種なのでどうなのかしらと思ったら、これも問題なく充電できた。