Lenovo Ideaシリーズ大研究 第77回
5万円+αで、最高のコストパフォーマンスを狙え!
Lenovo H330──SandyBridge時代にスリムタワーを選ぶ意味
2011年08月01日 11時00分更新
今も高いコスト性能を誇るのが、省スペースデスクトップ
コンシューマー向けのPCとして、今主流なのは「ノートPC」と「ボードPC」(液晶一体型PC)だ。簡単な作業がメインであったり、未使用時にはコンパクトに収納することを目指すならばノートPCが選ばれる。大型ディスプレーをすっきりとリビングで使いたいならばボードPCだろう。そして、もっとPCをガンガン使うハイエンドユーザーは大きなタワー型のセパレートデスクトップを選択する。
しかし、幅広いユーザーに大きなメリットを提供できるのがスリムタワータイプの筐体を採用したセパレートPCだ。最近ではボードPCと呼ばれる液晶一体型マシンが人気だが、設置スペースに大きな差はない。一方で安価に高機能なPCを購入できるのがこのスタイルの特徴。「Lenovo H330」はSandyBridgeこと第2世代Core iシリーズ(Core i3-2100またはCore i5-2310)を搭載したマシンが5万円台から手に入る魅力的なモデルとなっている。
発売時期:2011年6月
コンパクトにデスクトップ向けCPUを使える魅力
レノボのPCは、ブランド名が「Think」で始まるのがビジネスユーザーをターゲットとした製品で、「Idea」で始まるのが店頭販売を中心にしたコンシューマー向け製品、という棲み分けになっている。その中で特殊な位置付けなのが「Lenovo」で始まる「エッセンシャル」シリーズだ。
エッセンシャルシリーズは、ターゲットをオフィスや家庭という形では絞らず、今使うにあたって必要十分な機能を搭載したマシンを安価に提供することを目的としたモデルで揃えている。「Lenovo Hシリーズ」はスリムタワー型の筐体を採用したセパレートデスクトップだ。
最近のPCのトレンドから考えると、セパレートデスクトップというのはいささか無骨な印象がある。しかし多くのボードPCがスリム化のためにノートPC向けのCPUを採用しているのに対して、セパレートデスクトップでは無理なくデスクトップ向けのCPUが搭載できる。これは同じCore i3、Core i5であっても、ノートPC用と比べてかなりの性能差がある。
もちろんメンテナンスのしやすさという面ではミドルタワーやフルタワーケースを採用しているモデルに及ばないものの、設置面積や本体を机においた時の圧迫感の少なさの方が多くのユーザーには重要なのではないだろうか。
最近は液晶ディスプレーが大型化していることもあり、ディスプレーの後ろへ横向きに設置すればボードPC的なレイアウトにもできる。Lenovo Hシリーズの場合、本体両側面がスリットになっているので左右どちら向きにも設置が可能。もちろん、机の下や棚などに置いてもいい。
今回試用したモデルは21.5型ワイド液晶ディスプレーとのセットモデルだが、ディスプレーなしの本体単体モデルもラインアップされている。手持ちのディスプレーを使い続けたい場合や、好みのディスプレーを別途用意したい場合にはうれしい。
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