台北で開催された恒例の「COMPUTEX TAIPEI」を約十数年ぶりに見学に行った。ギミックとガジェットに瞬間的に反応する筆者が最注目したメーカーはASUSTeKだった。中でも期間中に台北市内のコンピュータショップで販売が開始されていた「Eee Pad Transformer TF-101」は、価格的にも手頃で、衝動買いは必至だった。
しかし、現物を目の当たりにした途端、特殊な中国語文字の描かれたキートップに意気消沈。差し出したクレジットカードを速攻でしまう結果となった。帰国後、ASUSTeKのWebサイトで即刻日本語版モデルの予約を行ない、6月25日の午前中に商品を受け取った。
Eee Pad Transformer TF-101は、待望のAndroid 3.0(Honeycomb)を採用したタブレットで、デュアルコアCPUのNVIDIA Tegra 2を搭載しており、極めて高速に動作する。そして1280×800ドット表示の高解像度10.1型ワイドLED IPS液晶、それにも関わらず9.5時間のバッテリーライフを誇る画期的なAndroidタブレットだ。
何より、目立ちたがり屋のガジェットフリークの話題をさらったのは、タブレットに、2ndバッテリーを内蔵した専用キーボード「モバイルキーボードドック」をドッキングし、一瞬にして“モバイルパソコン”にトランスフォームすることだった。
タブレットとモバイルキーボードドックの装着や分離は、極めてスムーズで簡単だ。モバイルパソコンに変身後のEee Pad Transformer TF-101の総重量は、実測で1325g。バッテリー持続時間は16時間に延長される。キーボードユニットを2ndバッテリーの格納庫と、I/Oポート拡張のドッキングステーションにするとは、なかなかこしゃくな設計だ。
タブレット側にはmini HDMI出力×1、microSDカードリーダー×1、マイクロホン/ヘッドホン・コンボジャック×1、モバイルキーボードドック側には、USB2.0×2、SDカードリーダー×1となり、従来のタブレットやiPadと比較しても、圧倒的に充実した外部インターフェースを備えている。
「戦略的衝動買い」とは?
そもそも「衝動買い」という行動に「戦略」があるとは思えないが、多くの場合、人は衝動買いの理由を後付けで探す必要性に迫られることも多い。
それは時に同居人に対する論理的な言い訳探しだったり、自分自身に対する説得工作であることもある。このコラムでは、筆者が思わず買ってしまったピンからキリまでの商品を読者の方々にご紹介し、読者の早まった行動を抑制したり、時には火に油を注ぐ結果になれば幸いである(連載目次はこちら)。
T教授も関わるhttp://www.facebook.com/KOROBOCLで文具活用による「他力創発」を実験中。
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