1月2日、全国7ヵ所のアップル直営店「Apple Store」において、毎年恒例となった初売りが実施された。個数限定の「Lucky Bag」も3万円で販売され、多くの熱心なユーザーが深夜から行列を作った。また同時に、Mac本体やiPodなどが特別割引価格で購入できる特別セールも開催されている。
それではさっそく、実際に購入者の列に並んで取材した、Lucky Bagの中身をお届けしよう。
かつてない超激戦! 10時間前で100人超え!
2011年元旦は全国各地で大雪に見舞われ、交通機関が麻痺するなどの混乱を引き起こした。Apple Store各店舗でも、あいにくの雨天や雪に見舞われたところもあったようだ。幸いにも、筆者が住む関東地方は晴天で穏やかな天気。徹夜で行列に並ぶにはいい日和だった。
元旦の事前予想記事(関連記事)で書いたように、今年のLucky Bagはオンライン販売がなく、価格も昨年より手頃になったことから、Lucky Bagの入手が激戦となることを予想していた。このため、今年は昨年よりもさらに時間を早めて出発し、開店10時間前にあたる、1月1日の22時に銀座に到着した。
しかしすでに行列ができており、この時点で筆者の順番はなんと110番目前後! さらに、あれよあれよという間に列は長大化し、22時半の時点で150人を突破した。これでは終電組でも購入は難しそうだ。
その後も人は増え続け、23時半ごろ、行列の人数が300人を突破。そして1月2日0時40分ごろ、終了札がついに出た。昨年はこの札がなかったために銀座店では1000人以上もの行列ができ、購入できず辛い思いをした方が数多くいた。今年はさすがに反省したのか、きちんと終了札が掲示されたのは評価できる。
また、ここまでの列を筆者が独自に数えたところ、およそ400人。少なくとも銀座では昨年の2倍近い人々がLucky Bagを入手できることになったわけで、これも同様に評価したい。
終了の札が出たあとは、ひたすら”忍の一字”で待つのみ。夜半過ぎからやや風が出始め、肌寒くなってきた。それなりに装備を整えて来ている筆者ですらなかなか辛い。ロクな装備もなしに並んでいる「Lucky bag初心者」にはかなり厳しいだろう。
整理券が配布されれば、少しは暖の取れる場所で休む事もできるのだが、整理券の転売などが行われることを防ぐために、あえて配布しないのだろう。列の人々は思い思いに近くのファストフード店やコンビニで暖かい飲み物や食料を調達している。もし来年行列に並んでみたいという人がいるなら、「折り畳み椅子」と「帽子」はマストアイテムだと忠告しておこう。
夜も徐々に明け、空が白んできた6時過ぎに販売規約が提示され、7時に整理券(交換券)が配布された。さらに7時半頃にはコーヒーやiTunesムービーレンタル1本分の無料カードが配布された。そして例年より2時間早い午前8時、待ちに待った開店時間となった。
それでは次ページで、筆者が入手したLucky Bagの中身を公開しよう。
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