11月15日、リバーベッド・テクノロジーはクラウド向けのWAN高速化ソリューション「Cloud Steelhead」およびクラウド型ストレージのデータ転送を高速化する「Whitewater」を発表した。仮想アプライアンスであるVirtual Steelheadに引き継ぐ、クラウド向け製品の第2・3弾目にあたるという。
Cloud Steelheadは、同社のWAN高速化装置やソフトウェアと、Amazon EC2を筆頭とするパブリッククラウドのサービスを高速化するもの。クラウドサービス側ではインフラが仮想化されているのが前提で、ハイパーバイザー上に「Steelhead Discovery Agent」を導入しておく。これにより、ユーザー側のSteelheadアプライアンスと仮想サーバーの通信が高速化。設定や導入等はすべてRiverbed Cloud Portalというポータルから行ない、どこに移動しても、WAN高速化の効果を得られるほか、クリック3回で新しいCloud Steelheadを導入できるという。
一方のWhitewaterは、クラウドストレージアクセラレータを謳い、Amazon S3をはじめとするクラウド型のストレージでのパフォーマンスを促進させる。バックアップのターゲットをWhitewaterに振り分けるだけで高速化が実現し、クラウド型のストレージにデータが自動保存されるという環境が実現する。重複排除を行なうことで転送量が減らせるため、バックアップやリカバリにかかる時間も大幅に短縮される。また、暗号化などの機能も提供されている。製品は8/16TBを搭載するハードウェアアプライアンスのほか、仮想アプライアンスも用意される。
当初はAmazon EC2やAT&Tなどのサービスに対応し、今後はより対応するクラウドサービスを増やしていく予定となっている。