このページの本文へ

メッセージングソフトウェアの隠れた大物が日本進出へ

Facebookも120台を10台へ!メッセージシステムズの実力

2010年10月21日 06時00分更新

文● 大谷イビサ/TECH.ASCII.jp

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

米メッセージシステムズは、サービスプロバイダや大企業でのメッセージ配信プラットフォーム「Momentum」を手掛けており、いよいよ日本に進出する。同社のビジネス開発&パートナー担当バイスプレジデントであるデイビット・ハーベイ氏と日本首席代表 易傑氏に話を聞いた。

イチから作り直したメールシステム

 メッセージシステムは1997年にメリーランドで設立されたIT企業で、大容量のメール送受信やセキュリティ対策、マーケティングまでメッセージングをトータルで扱うソフトウェア製品「Momentum」を提供している。特にメール系のサービスプロバイダで高い実績を誇っており、2010年から日本でもビジネスを開始した。創業13年目にして初のアジア進出は「ミッションクリティカルな環境で利用する製品なので、市場の調査を慎重に行なった。あと開発指向の会社なので、製品の検証に時間をかけた」(ハーベイ氏)とのこと。

ビジネス開発&パートナー担当バイスプレジデントであるデイビット・ハーベイ氏と日本首席代表 易傑氏

 同社のMomentumは、機能ごとにソフトウェアが完全に分離されており、メールの送信、受信、ポリシー管理、セキュリティ対策などが異なるモジュラー構造となっている。こうしたMomentumを同社は、sendmailなどオープンソースが中心の第1世代、Exchangeなどの商用ソフトウェアが中心の第2世代に引き続く、第3世代のメッセージプラットフォームと位置づけている。「第1世代は100万通/1時間、第2世代でも200~300万通/1時間程度のキャパシティ(送信能力)だろう。我々は、800万通/1時間程度さばける。そもそも、DNSのスタックというレベルから作り直しているので、パフォーマンス自体がまったく異なる」(ハーベイ氏)。

Momentumの管理コンソール

 また、メールの利用に重要なスパムメールやアンチウイルス対策に関しても、あらかじめ機能として盛り込まれている。シマンテックのBrightmailとの連携によるサービスプロバイダ向けソリューションも提供されている。

メールサーバーの台数を減らせる

 こうした高いパフォーマンスとキャパシティは、米国で多くのサービスプロバイダを魅了しているようだ。「Facebookは、120台あったメールサーバーを10台にまで減らした。多くの企業はパフォーマンスに課題を抱えており、この部分で弊社の製品はコスト削減に寄与できる」(ハーベイ氏)という。

 今まで価格競争をしてこなかったということで、ソフトウェアライセンスの価格は約1500万円からと高価だが、「日本でもローカルパートナーを拡充して、メール系のプロバイダやホスティング事業者を開拓していきたいです。特にオープンソース系をお使いの方にリプレイスしてもらって、サービスをコストセンターからプロフィットセンターに変えていただきたいと思います」(易氏)という。

カテゴリートップへ

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

アクセスランキング

  1. 1位

    ITトピック

    「原則出社」命じる企業とテレワーク社員の意識ギャップ/“推し活依存”自覚するZ世代が2割/シニアの利用が盛んな○○アプリ、ほか

  2. 2位

    データセンター

    600km超離れたデータセンター間でシステム全体を「完全自動復旧」 日立・NTTドコビジらが実証に成功

  3. 3位

    ビジネス・開発

    物流、病院、家事まで変える“フィジカルAI”最前線 AWSが支援する日本企業14社の挑戦

  4. 4位

    ITトピック

    SaaSに代わりAIエージェント支える“AaaS”が台頭/議事録作成AIは「意思決定支援」へ進化/生成AIの顧客満足度・1位はClaude、ほか

  5. 5位

    sponsored

    Active Directoryがサイバー攻撃の標的となる理由とその対策

  6. 6位

    TECH

    フロンティアAI対策を国内組織はどう捉えているか “内製化への意欲”と待ち望む“政府主導のガイドライン”

  7. 7位

    ビジネス・開発

    フィジカルAIを支える「攻めのIoT基盤」と「守りのOTセキュリティ」

  8. 8位

    sponsored

    高齢者をポットで見守る「みまもりほっとライン」 25年続く「サービスの温もり」とは?

  9. 9位

    デジタル

    Dropbox Protect提供開始 “過剰なファイル共有”をすべて把握し情報漏洩リスクを低減

  10. 10位

    デジタル

    「ツールは入れて終わりじゃない」 香川の建設コンサルが利用率1割だったkintoneを全社基盤に育てるまで

集計期間:
2026年09月01日~2026年09月07日
  • 角川アスキー総合研究所