2010年秋、注目アニメは四原色の「AQUOSクアトロン」で観る! 第1回
氷川竜介とシャープ開発陣が本気で画質チェック!
クアトロンはアニメでも真価を発揮するのか?
2010年09月27日 10時00分更新
評論家・氷川竜介が斬る、アニメのための四原色
美麗──シャープの薄型テレビ「AQUOSクアトロン」はそんな単語が似合う製品だ。店頭で見かけて、思わず足を止めてしまった人もいるのではないだろうか? これまでの液晶テレビとは次元の異なるその画質は、四原色という革新的な方式によって生み出されたものだ。
AQUOSクアトロンでは、従来のRGB(赤・緑・青)の三原色に、Y(黄色)を加えることで色域を広げ、高精細化も実現した。
ただ残念なことに、店頭で見かけるデモでは、もっぱら実写映像が使用されている。AVマニアの中でも一定の割合を占め、コンテンツの高画質化に貪欲で、Blu-ray Discなど新しいフォーマットにも大きな関心を持つ、アニメユーザーにとって、AQUOSクアトロンが果たして有効な選択肢になるのかどうかは、未知数のままだ。
そこで編集部では、AQUOSクアトロンの四原色が、アニメの色再現にどういった影響を与えるのかを検証することにした。今回はシャープ開発陣の協力を得た上で、アニメ評論家の氷川竜介氏が、その画質を斬る。
アニメ制作の現状から再生機器に至るまで幅広い知識を持つ氷川氏に四原色が革新する“色表現の可能性”について、コメントしていただいた。
評価にはAQUOS LX3シリーズの52インチモデル「LC-52LX3」を使用。映像ソースとして、8月末にテレビシリーズ最終巻のBlu-ray Discがリリースされたばかりの人気作『とある科学の超電磁砲<レールガン>』を観た。
