4原色液晶パネルは、従来の3原色(赤、緑、青)に加えて黄色を採用。3原色の映像を4原色にするための色信号変換技術や画素面積の最適設計、原色の色設計などを新たに行なった。これにより、色再現範囲の拡大と透過率の20%アップを実現している。
FRED技術は、240Hz駆動(4倍速駆動)時の開口率アップと低消費電力を実現する。従来は240Hz駆動では信号ライン(配線)を2本用意し、2列同時駆動を行なっていたが、FREDでは独自の駆動技術により信号ライン1本で240Hz駆動を実現。信号ラインを減らしたことで10%の開口率アップを実現した。
サイドマウントスキャニング LED-BLは、エッジライト式LEDバックライトの駆動方式だ。両サイドに配列したLEDを縦方向に細かく分割してエリア駆動させる。従来の上下2分割型のLEDバックライトエリア駆動方式に比べて点灯/消灯のコントラストが細かく設定できるため、クロストークの低減に有効となる。
液晶分子の動きをきめ細かく制御することで、高開口率(従来比1.2倍)、高速応答速度(4ms以下)、高コントラスト(5000:1)を達成したUV2A技術と新技術を組み合わせることで、クロストークの低減と(3Dメガネをかけた状態での)100cd/m2の輝度を実現できるという。
3Dのリーディングカンパニーが「人類の夢」を叶える
松本雅史氏は、2012年には1000万台市場になると予想される3Dテレビについて「人類の夢」であると語った。その上で、2002年に3D/2D切換え型の携帯電話を発表し、2003年には3Dディスプレー搭載のPCを発表したことを挙げ、シャープは「3Dのリーディングカンパニー」であることを強調した。