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不況に打ち勝て! Core i3/i5で激安PC自作 第2回

“諭吉”5枚で最新プラットフォームPCを自作

2010年02月24日 12時00分更新

文● H14 富田忠雄

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動画再生支援の性能をチェック

PowerDVD9

 「PowerDVD9」を使って、1920×1080ドットのH.264動画再生時のCPU負荷を調べてみた。「G41」チップセットに統合されているGPU機能の「GMA 4500」はH.264やMPEG2のハードウェアデコードに対応していない。そのためE7500環境のCPU負荷は35パーセントに達している。逆にハードウェアデコードに対応するi3-530は4パーセントと、ほとんどCPUに負荷をかけずに再生できている。ハードウェアデコード対応GPU機能の「GMA X4500HD」が統合されている「G45」チップセットを採用するマザーボードなら、i3-530と同程度のCPU負荷になると思われる。しかし、肝心のG45搭載マザーボードは実売価格が1万2000円前後と「H55」搭載マザーボードより高価だったりする……。このことを考慮すると、あえてG45とE7500を組み合わせて自作するメリットは少ないと言える。

PowerDVD9 H.264動画再生時 CPU負荷率

PowerDVD9 H.264動画再生時 CPU負荷率(単位:%) ←better

PowerDVDやWinDVDなどの市販ソフトは動画再生支援機能に対応している


消費電力と発熱をチェック

消費電力

 アイドル時とエンコード実行時、さらにバイオハザード5のベンチ実行時の消費電力をワットチェッカーで計測してみた。アイドル時は133MHz×9倍の1.2GHz近くに動作クロックが低下するi3-530が、E7500より12Wも低い45Wになった。しかし、CPU負荷が100パーセントに達するエンコード時とCPUとGPUに負荷がかかるバイオハザード5ベンチ実行時は、E7500より消費電力がアップする結果となった。ただ、各々のベンチマーク結果を踏まえつつ見ると、正直16W消費電力が高くとも気にならない性能差になっている。
 さらにアイドル時と高負荷時のCPUコア温度も計測した。こちらは消費電力と違って、i3-530がダントツに低い数値になっており、アイドル・高負荷時ともに10℃以上の差を付けている。

Core 2 Duo E7500もCPUに対する負荷が少ない時はCPUの動作クロックを266MHz×6倍の1.6GHzまでダウンさせている

消費電力

消費電力(単位:W) ←better

CPU温度(単位:℃)

CPU温度(単位:℃) ←better

トータルパフォーマンスはi3-530が◎
不況時代の激安自作はCore i3-530+H55がオススメだ

 最新の3Dゲームを遊ぶにはGPU性能が足りないが、Core i3-530ならメールやウェブはもちろん、DVDやH.264動画の視聴、動画エンコードなどを快適にWindows 7で行なうことができる。高負荷時の消費電力はE7500より若干高くなったが、通常はCPUへの負荷が低いアイドル状態が多いことや、CPU性能比で見ればi3-530も悪くない消費電力といえるだろう。
 今回は激安PC自作だったため紹介していないが、「H55」や「H57」搭載のMini-ITXマザーボードがZOTACやインテル(2月下旬予定)から登場している。高負荷時でも50℃を切るCore i3-530でハイパフォーマンスな省スペースマシンを作るのも面白そうだ。筆者もさっそく、ファイルサーバー+寝ながら動画視聴の液晶一体型PCをインテル製Mini-ITXマザーボードの「DH57JG」で構築しようか検討中だ。

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