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不況に打ち勝て! Core i3/i5で激安PC自作 第2回

“諭吉”5枚で最新プラットフォームPCを自作

2010年02月24日 12時00分更新

文● H14 富田忠雄

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激安Core i3構成のパフォーマンスをチェック

 さっそくCore i3激安構成のパフォーマンスをチェックしてみよう。比較には、激安Core i3構成と同じ価格帯で、動作クロック(2.93GHz)も同じになる「Core 2 Duo E7500」を用意した。なお、LGA 775となる「Core 2 Duo E7500」の計測マザーボードには現在も店頭に並んでおり、DDR3メモリが使えるG41搭載のGIGABYTE「GA-G41MT-ES2L」(実売価格 7000円前後)を使用している。そのほかのHDDやメモリ、電源などはCore i3激安構成と同じ環境で計測を行なっている。
 なお同じデュアルコアで動作クロックも同じになるため、ハイパースレッディング機能(以下:HT)の有無が、どのくらい各種テストに影響するのかに注目だ。また、TDPはE7500が65Wとi3-530の73Wより若干低いが、実際の消費電力にどのくらい影響するのかも見どころだ。

テスト環境
CPU Core i3-530(2.93GHz)
Core 2 Duo E7500(2.93GHz)
マザーボード BIOSTAR「TH55B HD」(Intel H55 Express)
GIGABYE「GA-G41MT-ES2L」(Intel G41 Express)
メモリー DDR3-1333 SDRAM(PC3-10600)1GB×2
ビデオカード(オンボード) H55(Intel HD Graphics)
G41(GMA 4500)
電源 サイズ「GUNTER-BK」(ケース内蔵500W電源)
OS Microsoft「Windows 7 Home Premium 32bit」(DSP)

 比較するE7500の環境について、もう少し話しておこう。デュアルコアCPUで動作クロックは2.93GHz、3MBの2次キャッシュを搭載している。FSBは1066MHzに対応し、製造プロセスは45nmになる。5000円前後となる「G31」搭載マザーボードでも使える激安PC自作時の代表CPUといえる。
 ちなみに、E7500計測環境のマザーボードに採用されている「G41」チップセットに統合されているGPUは「GMA(Graphics Media Acceralator)4500」になる。「G45」に統合されている「GMA X4500HD」と違って、MPEG2やH.264形式のハードウェアデコードには非対応となっている。「Clarkdale」(クラークデール)シリーズのCPUに内蔵されている「Intel HD Graphics」は、「GMA X4500HD」を強化したGPUになっている。

プロセッサーの性能をチェック

CHINEBENCH R10

 まずは、CHINEBENCH R10でCPUの性能を見てみよう。シングルCPUとマルチCPU時のスコアーを計測している。同じ動作クロックだが、搭載キャッシュやCPU内部の変更にともない若干だが、Core i3が優位に。マルチCPU時は4スレッド同時実行となるHTが効いており、スコアーに1400近く差を付けている。

Cinebench R10

Cinebench R10 (単位:score) better→

PCMark05

 次にシステム全体のパフォーマンスをチェックした。基本的な環境は同じだが、CPUに内蔵されているメモリコントローラーやコアごとに搭載するキャッシュなど、アーキテクチャーの違いが影響して、Core i3が一歩リードする結果に。CPUスコアーも同様で、CHINEBENCH R10ほどの差は見られないが、勝っている。

PCMark05

PCMark05 (単位:score) better→

(次ページへ続く)

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