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賢い仮想化ソリューションの選び方

SMBユーザーに仮想化への近道を提供するデル (2/2)

2010年03月01日 09時00分更新

文● TECH.ASCII.jp、写真●曾根田 元

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魅力的な仮想化ソリューションと
サポート

 こうしたサーバーやストレージを組み合わせ、ソフトウェアを導入・設定し、既存のサーバーを統合していく作業はとても手間がかかる。これに対して、デルでは中堅・中小企業でも導入しやすいソリューションパッケージを用意している。

デルが用意する仮想化パッケージの一例

 たとえば、コストを重視する企業では、リッチなVMwareより、OS標準のハイパーバイザであるマイクロソフトのHyper-Vのほうが適切だろう。この場合は、Windows Server 2008 R2を搭載したサーバー「PowerEdge R410」に、ストレージとして「PowerVault MD3000i」、スイッチとして「PowerConnect 5424」を組み合わせることで290万円台からスタートできるパッケージが用意されている。

 もちろん、仮想化ソフトウェアをVMware vSphereに変えたり、ストレージをEqualLogic PSを導入したり、サーバーをクラスター構成にしたり、要件に合わせて、さまざまな組み合わせが可能だ。

 さらにパッケージには導入のコンサルティングや実際のインストール・設定作業、プロジェクト管理、運用管理のサポートなどを提供するサービスが含まれている。特に仮想化に関しては、導入に関するヒアリングや環境設計、ディスクやネットワークの構成決定ののち、導入パラメータシートを作成。実際のソフトウェアのインストール作業までが提供する仮想化コンサルティングサービスも用意されている。導入に対して敷居の高さを感じているSMBのユーザーも、これなら安心だ。

仮想化導入のためにデルができること

デル株式会社 SMBマーケティング本部 エンタープライズシニアブランドマネージャー 木口弘代氏

 最後にデルでSMB向けソリューションを手がける木口弘代氏に、仮想化のメリットやSMBでの仮想化導入のためにデルが用意するサービスについて聞いた。

── デルが考える仮想化のメリットとはなんでしょうか?

木口氏「わかりやすい部分だと、物理サーバーが減るので場所が節約できますし、電力消費の面も大きいです。また、管理の手間が劇的に減ります。もちろんCPUやメモリなどの利用効率という面でも、通常は平均で15~20%程度にとどまっているものを、約80%まで引き上げることが可能です。現在、小さい規模の企業でも、将来を見越して仮想化を検討しておくと、いろいろな意味で得だと思います」

── デル製品の仮想化対応について教えてください

木口氏 「端的に言えば、ラックマウントサーバーであれば、CPU/メモリ/電源などを含めたすべてのスペック面で仮想化に対応します。また、ブレードサーバーに関してもグリーンITをとても意識していますし、集積密度も他社に比べて大きいと自負しています」

── 仮想化ソフトウェアはやはりVMwareになるのでしょうか?

木口氏「高密度のサーバー統合を行なうエンタープライズのお客様であれば、VMwareになるのですが、SMB市場での顧客を見た場合に、VMwareの敷居が高いのも事実です。ですので、ローエンドはHyper-Vをベースにしたソリューションも用意しております。SMBという市場には、構成例があったほうがわかりやすいので、パッケージもオファーしています」

マイクロソフトとは強力なパートナシップがありますので、Hyper-Vもきちんとサポートできます

── Hyper-Vはまだ歴史が浅いので、不安という声もあるのですが、導入に関しては心配ないのでしょうか?

木口氏「私たちはマイクロソフトとワールドワイドで強力なパートナーシップを持っていますし、ノウハウの蓄積もあります。ですから、Hyper-Vに関しても導入や設計、運用に至るまできめ細かくサポートすることが可能です」

── 仮想化を進めるに当たってはデータの統合も重要ですね

木口氏「はい。通常の企業でもファイルサーバーやアプリケーションサーバーが分散しているケースはよく見られます。こうしたサーバーを統合していくのに、仮想化だけではなく、データ統合もお勧めしています。その点、特にiSCSIのストレージでは機能やパフォーマンス、実績等で強みを持っていますので、こうした製品でデータを一元管理することで、バックアップや障害対策も容易になります」

── 仮想化に対するユーザーの意向をデルがどう捉えているのか。そして、デルのコミットについてお話しください。

木口氏 「昨今の経済状況から考えて、新しい投資がしにくいのも事実ですが、多くのお客様が将来的には仮想化やデータ統合という方向に進んでいくと考えているのは間違いありません。デルとしては、製品だけではなく、コンサルティングやサービスといった面で、こうしたSMBのお客様をサポートしていきたいと考えています」

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