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TECH担当者のIT業界物見遊山第2回

スムースで手慣れたデモを堪能

デルの発表会にカリスマデモンストレーター現わる

2009年09月04日 16時00分更新

文● 大谷イビサ/TECH.ASCII.jp

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先日、デルのイコールロジック製品の発表会に行った。メインは米デルのストレージ担当者によるiSCSIのメリットに関するブリーフィングだったのだが、個人的には発表会後に行なわれたデモに心を奪われていたりする。なにしろ段取りからトークまで完璧だったのだから。

担当の心をわしづかみにしたデモとは?

先日のデモの様子。デモを担当してくれた山田祐輔氏は左端にチラッとしか映ってません。しかも真っ暗です。ごめんなさい。

 イコールロジック製品の実機を用いたデモは、発表会の後半に行なわれた。発表会が11時にスタートし、12時にいったん終了。その後、時間がある人はデモもご覧くださいといった感じだったので、参加者は決して多くなかった。だが、そのデモンストレーションは、ストレージ仮想化のメリットやイコールロジック製品の魅力が120倍伝わる素晴らしいモノだった。このデモを行なってくれたのは、デル株式会社 システムソリューションズ 統括本部 イコールロジック ・ビジネス本部 ストレージソリューション アーキテクトの山田祐輔氏だ。

 デモの内容は、管理用PCから別室にあるイコールロジックの「PS6000」3台を工場出荷状態からセットアップし、仮想化するというもの(詳細は記事を参照のこと)。ボリューム割り当てやシンプロビジョニング、スナップショットなどの設定も行なってくれた。管理用PCからの操作手順はプロジェクタを介して、前面のスクリーンに映し出される。

 まず段取りと説明が秀逸だった。山田氏はウィザードで入力する項目や入力すべき値、ボタンを押してから画面が表示されるタイミングまでも完全に把握しており、それに合わせて説明を入れてくれる。説明と画面がきちんとシンクロするその流麗さは、往年のHelloweenのツインリードすら彷彿させるものだ。

 待ち時間も無駄にしない。「この処理には2分くらいかかるので、その間に右側のメニューの説明をしましょう」みたいな感じで、聴衆の興味が逸れないように話を進める。匠はオーディエンスといっしょに、処理が終わるまでの2分間をスクリーンとにらめっこに使うなんて無駄はしないのだ。よどみのない語りのスムースさといったら、おそらくUS3の名カバー「Cantaloop」に匹敵する。

 想定外の動作も味方にする。管理ツールのレスポンスが悪かったりする場面では、「いやあ、使っているマシンが古くて……。記者の方から、広報経由であいつのマシンを新しくしてやってくれと頼んでくださいよ」みたいな軽いトークが出てくる。その場つなぎの妙は、「稲村ジェーン サントラ」に出てくる曲間のトークのようだ(もうしつこい?)。

 メディアからの「こういうことはできるのですか?」という質問に関しても、「では、やってみましょう!」といった感じで、さらっと実演してくれる。台本にない突っ込みにも簡単に対応できるあたり、同氏はおそらくPS6000の設定管理ツールを日々使い倒し、かつ実演をきちんと練習していると思われる。

 こうしたデモを間近で見ると、いつのまにストレージの仮想化に魅力を感じ、イコールロジック製品のファンになっている自分がいる。もちろん、担当個人の意見であり、たまたま調子がよかったのかもしれないが、それくらい山田氏のデモは一見の価値のあるものだった。百聞は一見にしかずとはまさにこのことだ。

 マーケティングやPRを担当している方々の努力を無視するわけではないが、特に外資系のベンダーは、日本人ではにわか理解しにくい英語のコピーでキャンペーンを張ることも多い。そういった修辞に慣れているプレスのわれわれですら、「このキャンペーンは、いったいなにがいいたいんだろう?」と頭を悩ませてしまうこともある。そんなまわりくどい方法を使わなくても、製品の魅力を伝える方法はあるのではないか。バナナのたたき売りを彷彿させる唯一無比の説得力を持つ山田氏のデモを見て、そんなことを感じた。

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