Pentium II~III世代で長く使われた440BX登場
これに続き、Pentium IIがコード名「Deschutes」コアベースの100MHz FSBに移行したタイミングにあわせて導入されたのが、「440BX」である。440BXはSlot 1向けチップセットの決定版ともいえる製品で、後継となる「Intel 815」シリーズが登場してもまだ使い続けられたほど、息の長い製品となった。
440BXはデスクトップパソコン向けとして、機能面ではメインメモリーの最大容量が1GBに抑えられたりはしたものの、一応デュアルCPUが使えるほか、メモリーアクセス性能の優秀性などもあって重用された。この440BXをXeon向けにしたのが「440GX」で、最大メモリー搭載量の増加(2GB)とか64bit PCIをオプションでサポートするなどの機能が追加されている。またPentium II/III向けのSlot 1以外に、Xeon向けのSlot 2のサポートも追加された。
同時期に登場したのがハイエンド向けの450NXである。こちらはサーバー向けCPUがPentium ProからXeonに移行したのに対応して登場したもので、最大4プロセッサー構成が可能ながら、メモリーは大容量化が容易という理由でSDRAMではなく、FPDRAM/EDO DRAMのサポートのみとなっている。構成も5チップ構成だったりするため、流石にこれをワークステーションなどに使うケースはほとんどなかった。
デスクトップに話を戻すと、まずCeleronの製品ライン投入にあわせ、これをサポートする低価格帯向けチップセット「440EX」が投入される。これは440BXから100MHz FSBやマルチプロセッサー対応を削り、メインメモリーも最大256MBに削減、メモリーのSPDの自動認識機能を削るなど、低コスト化した製品である。
この440EXを、100MHz FSB対応に変更したのが「440ZX」となる。厳密には、440ZXには2種類あり、440EXとほぼ同じスペック(ただしSocket 370専用)の440ZX/66と、440EXに100MHz FSBの対応を追加した440ZXの2製品となっている。どちらにしろこれらはバリュー向けの低価格製品であり、OEMには広く採用されたものの、自作マーケットではほとんどそのプレセンスを感じさせることなく、次のIntel 810系に交代することになった。
今回のまとめ
・インテルは1993年、Pentium用に初のPCI対応チップセット「430LX」を出荷した。メモリーコントローラー、PCIブリッジ×2、ISAバスブリッジの4チップで構成されていた。
・1996年にはDMA転送対応のHDDコントローラーとUSBを備えた「430HX」「430VX」が登場。特に430HXは広く使われた。
・一方、1995年にPentium Proと合わせて「450GX」「450KX」が出たが、Pentium Pro自体がデスクトップにはなかなか普及しなかった。
・転機は100MHz FSB対応のPentium IIの登場と、同時にでた「440BX」。機能が充実しており、長期間に渡って使い続けられる人気チップセットとなった。低価格路線の「440EX」「440ZX」も登場したが、440BXほどの広がりは見せなかった。
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