10月13日、NTTデータは統合運用管理ソフトウェア「Hinemos(ヒネモス)」の追加モジュール「VM管理オプション ver1.1」のリリースを発表した。対応する仮想化ソフトウェアが増えたほか、VMware環境におけるイベント検知が可能になった。
Hinemosは、情報処理推進機構(IPA)の「平成16年度オープンソースソフトウェア活用基盤整備事業」の1つである「分散ファシリティ統合マネージャの開発」の委託を受けてNTTデータが開発したオープンソースソフトウェア(OSS)。ライセンスはGPLで、HinemosプロジェクトのWebページからダウンロードして、無料で使うことができる。
リポジトリ情報管理やイベントログ、ステータス情報の集中監視、CPUやメモリなどのハードウェアリソースの管理、複数の管理対象への一括処理などの機能を搭載。特徴として、管理対象のコンピュータをグループ化し、グループごとに機能の操作を行なえる点がある。
またHinemosには、クラスタ構成を可能にする「HAオプション」など、基本機能を拡充する有料のオプションが用意されている。今回リリースされたVM管理オプション ver1.1もその1つで、仮想化と非仮想化環境の一元管理、仮想化環境へのリソース配分指示、仮想マシンの自動検出などが行なえる。
VM管理オプションは、これまでVMware ESX 3.5/ESXi 3.5に対応していたが、Ver1.1ではVMware ESX 4.0/ESXi 4.0とRed Hat Enterprise Linux 5環境で動作するXenへの対応が加わった(Xeon対応は11月1日)。もちろん、これらが混在した環境での一元管理も行なえる。
また、VMware環境におけるイベント検知として、VMwareのSNMPTRAP定義が追加された。これにより、vCenter Server 4.0、ESX/ESXi 3.5、ESX/ESXi 4.0のSNMPTRAPが検知できる。
VM管理オプションは、Hinemosパートナー各社より提供され、提供形態や価格は各社により異なる。