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もはや「小さいだけ」とは言わせない!ぷらっとホームの自信作

「OpenBlockS」の新モデルはスペック増し増し!

2009年05月12日 10時00分更新

文● 大谷イビサ/TECH.ASCII.jp

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5月12日、ぷらっとホームは超小型サーバの新モデル「OpenBlockS 600」をリリースした。前モデルに比べ、スペックを大幅に底上げした上、新たに「アプリケーションマネージャ」を搭載。ユーザーの敷居を下げ、新しいユーザー層にアピールする。

スペックを大幅に向上
本格的なサーバ用途で利用可能

 OpenBlockSは手のひらサイズを謳う超小型Linuxサーバで、ファンレス・ゼロスピンドルの堅牢な設計と豊富なインターフェイスで高い人気を誇る。当初は個人でのホームサーバ用途が多かったが、法人での需要も大幅に増えてきたという。

 新モデルの「OpenBlockS 600」は、2000年からぷらっとホームが出した初代OpenBlockSから数えて8モデル目となる。OpenBlockS 600の特徴はスペックの向上である。従来266MHzだったCPUクロックを600MHzに引き上げたほか、メインメモリも128MBから1GBへ、フラッシュメモリ16MBから128MBにそれぞれ拡張。従来モデルからスペックの大幅な向上を図った

さらなる小型化を実現した「Open BlockS 600」

 ストレージはこれまで通り、内蔵のType-1カードスロットにCFを差し込んで利用することになり、標準で1GBが用意される。また、2つのネットワークインターフェイスもギガビット化され、十分なパフォーマンスを得ることが可能になった。USBポートは2つ搭載されており、USBメモリでデータを吸い出すといった用途に利用できる。

SBポート、1つのコンソールポートを備える

前面に2つのUSBポート、1つのコンソールポートを備える

背面にはDC INと1000BASE-Tポート×2、シリアルポートを搭載

背面にはDC INと1000BASE-Tポート×2、シリアルポートを搭載

 一方、基盤が1枚になったことで、筐体は前モデル「OpenBlockS 266」に比べて容量比で約10%小型化。81(W)×133(D)×28.8(H)mmというサイズを実現し、重量も240gに抑えた。この結果、配電盤(MDF)内や床下といった厳しい環境でも設置可能なOpen BlockSのメリットはきちんと継承している。さらに防塵を意識したファンレス筐体でありながら、周辺温度55℃という環境でも安定動作するという。

 消費電力も約8Wと低消費電力のIAサーバと比べても1/10程度に収まる。また、ぷらっとホームによる排出権購入により、1000トンのCO2もオフセット済みで環境にも配慮されている。

新搭載のアプリケーションマネージャ

 スペック向上と並ぶ新モデルのもう1つの特徴が、パッケージ管理ソフト「アプリケーションマネージャ」の搭載だ。これはGUIの画面からアプリケーションを選択するだけで、ネットワーク経由で簡単にインストールできる仕組み。発売当初は、これまで同社がアプライアンスとして組み込んで販売していたPacketiX VPN(VPNソフトウェア)やPacketiX Desktop VPN Business(リモートデスクトップ)、Hinemos(死活監視ツール)のほか、DNS、DHCP、NNTP、Syslogなどの管理ツール、Perl、Ruby、OpenJDK、PostgreSQL、MySQLなどのオープンソースソフトウェアなどが提供される。GUIのパッケージ管理ツールの搭載により、顧客をより幅広いユーザー層に拡大したいとしている。

内部基盤。Type-1カードスロットのCFを差し替えることでOSを変えられる

 OSは専用に開発したSSD/Linuxを搭載しており、ハードウェア仕様や搭載ソフトウェアなどのソースコードが公開されている。そのため、独自のアプリケーション開発やアプライアンス設計がユーザー側で行なえるほか、出荷時設定や外装のカスタマイズも可能となっている。その他、Debian、Ubuntu、Fedoraなどの主要なディストリビューションも利用可能で、NetBSDへの対応も予定している。ブートローダ「u-boot」の採用により、CFの差し替えで他のOSが簡単に利用できるのも新モデルの特徴だ。

 これまでOpen BlockSは、通信事業者のネットワーク監視や検疫ネットワーク用のアプライアンス、DNSやDHCP、Syslogサーバなどの用途がメインであった。しかし、CPU性能やメモリ容量が大幅に向上したことで、パケットキャプチャやセキュリティアプライアンス、もしくは通常のアプリケーションサーバとしての利用も可能になったという。価格は5万9800円(税込)で、出荷は2009年9月が予定されている。

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