(株)ロジクールは20日、透明なガラスの上でも操作できる「Darkfieldレーザートラッキング」技術を採用したワイヤレス・レーザーマウス「Logicool Performance Mouse M950」(以下M950)など、マウス2製品を発表した。発売日や価格は未定だが、年内発売の予定。
Darkfieldレーザートラッキングとは、暗視野顕微鏡に使われる技術をマウスのセンシングに利用したというもので、例えば従来の光学式・レーザー式マウスでは困難だった透明なガラスの上でも、平面上の微少なキズや粒子を検出して、マウスの移動を認識するという。トラッキング技術の向上により、一般的な平面(机の上やマウスパッドの上)でも正確で安定した操作が可能になるという。
ワイヤレスレシーバーも変更された。通信に2.4GHz帯の電波を使うのは同じだが、新しい「Logicool Unifying」は、超小型のUSBドングル型レシーバー1台で、最大6台までの対応マウス・キーボードを接続できるという。通信距離は最大10m。M950のほか、同時に発表されたマウスとキーボード(後述)が対応している。
M950はDarkfieldレーザートラッキング搭載の上位モデルという位置づけの製品である。ボディーデザインは、同社のハイエンドワイヤレスマウス「MX Revolution」に似た、左側面が抉れたような左右非対称デザインを採用。ただし、MX Revolutionにある左側面のホイールはない。中央のホイールは高速スクロール機能「ハイパーファストスクロール」を備えており、スムースな回転と高速な画面スクロールが可能だ。ボタン数は9ボタン。
電源は単三形ニッケル水素充電池を1本使用。ACアダプターかUSB経由で充電できる。対応OSはWindows XP/Vista/7とMac OS X 10.4以降。
もうひとつの「Logicool AnywhereMouse M905」は、Darkfieldレーザートラッキング搭載のエントリーモデル的製品のようだ。デザインは左右対称に近いが、側面のカーブが左右で異なる。ボタン数は7で、中央のホイールはハイパーファストスクロール機能を持つ。
電源は単三形乾電池1または2本。充電機能はない。対応OSはM950と同様。
またマウス2製品のほかに、Logicool Unifyingに対応するワイヤレスキーボード「Logicool Wireless Keyboard K340」も発表された。コンパクトかつシンプルなデザインで、最長で3年の電池寿命を誇るという。