無線LANの利用できる場所は年々増えているものの、屋内での利用に限られるため、駅や飲食店など、何らかの施設に入らなければ利用できない。そうした不便をカバーする広域無線ネットワーク(WWAN)のひとつ、WiMAXがいよいよ本格離陸する。
UQコミュニケーションズが提供するWiMAXサービス「UQ WiMAX」(関連記事)に対応するWiMAXアダプター内蔵の「Let'snote F8」が、パナソニックの直販サイト「マイレッツ倶楽部」限定で販売開始される。本日予約受け付けを開始し、7月30日発売予定。価格は27万4450円からとなる(使用開始時にはUQ WiMAXへの契約が必要)。
WiMAXアダプターはインテルのWiMAX/WiFi Link 5150で、WiMAXのほかにIEEE 802.11a/b/g/nの無線LANにも対応する。ただし、液晶ディスプレー上端(2ヵ所)に内蔵するアンテナを無線LANとWiMAXで共有するため、同時使用はできない。WiMAXの通信速度は現在、受信最大13Mbps/送信最大3Mbpsとなるので、公衆無線LANのエリア内で環境がいい場所なら無線LANに切り替えた方が快適だ。
バッテリー駆動時間は8時間(WiMAX非搭載モデルは9時間)と充分。重量は1.66kgとなっている。そのほかのスペックは既存モデル(F8の上位モデル)から変更ない(関連記事)。Let'snote F8は、Let'snoteの中でも最も大型だが、キャリングハンドルを持ち、重量も2kgを切るので、モバイル用途もデスクトップも1台でまかないたい向きに人気のモデルだ。今後は、よりモビリティー性の高いほかのLet'snoteにも展開していくことに期待したい。