2007年新春・年頭所感
新年あけましておめでとうございます。
イー・アクセスグループにとり、2006年は次への大きな飛躍に備える年となりました。子会社のイー・モバイルは、2005年秋に次世代携帯電話事業参入許可を受け、2006年5月には、米ゴールドマン・サックスグループ、Temasek、TBS、三井物産などの有力企業からのご出資を含め、総額3,600億円超の事業資金の調達を完了しました。同時に、基地局及びネットワークの建設に着手、9月には、NTTドコモとローミングに関する基本合意を結ぶなど、事業に取り組む準備を着実に整えて参りました。また、ADSL及びAOLの好調な業績は、親会社イー・アクセスをしっかり支えて参りました。
本年はいよいよ3月より、東名阪エリアにおける高速モバイルデータ通信の提供から、イー・モバイルの事業を開始いたします。2006年秋の携帯電話ナンバーポータビリティ制度の導入によりさざ波の起き始めた8.5兆円の巨大市場に、いよいよ12年振りの新規参入という大きな変革のうねりが押し寄せようとしています。高速で常に快適に利用できる「モバイルブロードバンド」を求める声は、すでに時代の要請と言えるでしょう。当社グループは、「ブロードバンドケータイ」という新たな市場を形成することで、放送やコンテンツ業界も巻き込みながら、日本の産業界を活性化していきたいと考えております。また、モバイルがブロードバンド化する中で、固定ブロードバンドとの融合が進み、ADSLの再活性化にも繋がっていくものと考えております。
イー・アクセスでは、2006年より本格検討の始まった2.5GHz帯を利用した広帯域移動無線アクセスシステム(BWA)の議論において、モバイルWiMAXという新たなモバイル通信技術を積極的に推進、11月には松下電工との共同実験結果を発表、12月には総務省の公聴会にてヒアリングを受けるなど、ブロードバンドにフォーカスした会社の強みをアピールして参りました。2006年の活動の成果を踏まえ、本年中には新たな周波数の割当が実現するでしょう。
イー・アクセスグループは、あらゆる生活シーンへブロードバンドを普及させる「ブロードバンド革命」を推し進め、豊かなユビキタス社会の実現に向けて、邁進して参りたいと考えております。
本年も皆様の一層のご指導、ご鞭撻を賜りますよう、お願い申し上げます。
以上
(用字用語は原文のまま)