このページの本文へ

ネットスイート、ミロク情報サービスとの資本・業務提携を発表

2006年11月17日 18時28分更新

文● 編集部 飯塚岳史

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

ネットスイート(株)と(株)ミロク情報サービスは17日、ミロク情報サービス(以下、MJS)がネットスイートの株式5%を取得し、ネットスイートの基幹業務ソフト製品に関する日本市場向け機能の共同開発および販売に関する業務提携を発表した。

3社握手

財務・会計および経営情報システムの開発・販売を行なうMJSと基幹業務ソフトの開発・販売を行なうネットスイートが提携することにより、税務申告、電子申告といった税務分野までのソリューションを提供できる。そのほか、MJSが持つノウハウを最大限に活用し、他社の会計ソフトとのデータコンバートや会計事務所ソフトとのデータ連携を進めていくという。また、会計機能をローカライズしたFULL Suiteを提供できるのは2008年頃になる。

MJS 2008年
MJSは、会計税務部門のローカライズやデータコンバート分野で協業を行なう協業による製品は2008年頃に登場予定

発表会では、ネットスイート 代表取締役社長の東貴彦(ひがしたかひこ)氏、ミロク情報サービス 代表取締役社長の是枝周樹(これえだひろき)氏、米ネットスイート(NetSuite)社 シニア・バイス・プレジデントのディーン・マンスフィールド(Dean Mansfield)氏が出席し、資本・業務提携に関する説明を行なった。

東氏
ネットスイート代表取締役社長の東貴彦氏

東氏は、今回の提携に関して、日本法人のネットスイートとMJSのみならず、米本社のネットスイート社とも開発提携という形で協業関係を結び、MJSによる日本でのローカライズ協業作業が不可欠であると説明した。また、オンデマンドでサービスを提供するSaaS(Software as a Service)の形態を取る“NetSuite”製品では、顧客先に出向かないリモートによるオフサイトのサポートサービスが行なわれており、この面について「常にサポートを意識する必要があり、この面でも中長期的なビジネスをする必要がある」と述べた。

パートナー協業
パートナー協業モデルのイメージ。テクノロジー、サービス面でのパートナーが不可欠


是枝氏
ミロク情報サービス代表取締役の是枝周樹氏

是枝氏は、「中小企業や個人事業主向けの販路を自社で持っていることにより、これまで代理店によるパートナー販売といった業態がなかなか確立できなかったが、ネットスイートが持つSaaSのノウハウを生かして、潜在顧客の面を増やしていくとともに販売チャネルを拡大していくことでパートナー販売部門を強化していく」と述べた。

パートナーモデル
ネットスイートのSaaSノウハウを生かしてパートナーモデルを確立していく

また、従来のパッケージ販売による単一業務を、SaaSによるオンデマンドの単一業務、パッケージ販売による統合業務の両方に移行していくことで、将来的にはSaaSによるオンデマンドの統合業務の提供を目指していくと説明した。

マンスフィールド氏
米NetSuite社 シニア・バイス・プレジデントのディーン・マンスフィールド氏

米ネットスイートのマンスフィールド氏は、会計財務の面に関して非常に進んでいるが、NetSuite製品のような統合的なサービスアプローチについては、「競合できるレベルのものはそれほどない」と説明し、「そういうことから日本で非常に大きなチャンスをいただいたようなもの」と述べた。

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン