LSIロジック(株)は17日、プロ/コンシューマ向け映像機器向けのマルチストリーム・プロセッサ・アーキテクチャ“Domino[X](ドミノ・エックス)”を発表した。H.264/VC-1、MPEG-1/-2/-4、DVなどのビデオフォーマットに対応し、同時に2つのHDストリームをデコードできるパフォーマンスを持ち、比較的低速、低消費電力の200MHz動作のプロセッサでHDフォーマットのMPEG-2とH.264を相互にトランスコードや、SDフォーマット映像2本のエンコードと1本のデコードを同時に行なうことができる。対応コーデックはソフトウェア構成で変更できる。
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今回発表されたのはアーキテクチャのみで、実際にOEM製品として出荷し、搭載製品が市場に出回るのは2007年下半期になるという。Blu-ray対応製品やセットトップボックス、放送向け製品などに搭載される映像プロセッサーの市場規模は2010年までに現在の約7倍程度、約14億ドル(約168億円)程度にまで成長すると同社は見る。
記者会見で挨拶した米LSIロジック社のマーケティング担当副社長のティム・ヴェーリング氏は、これまでにもすでに、通信コスト削減圧力の強い放送インフラでは、アナログ映像もデジタル化され、圧縮伝送されてきたことを指摘。今後は旧来のデジタル・ビデオ機器と次世代デジタル・ビデオ機器の連携の重要性がますます増すだろうと話し、同製品をアピールした。
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市場動向予測 | ティム・ヴェーリング(Timothy Vehling)氏 |
